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快楽転  作者: よるとば
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第97話 ???の視点

とんでもない裏切り。

やっぱり世界に味方なんていないんだ。


神様はこの世界で好きに生きていいって言ったのに。

この世界に来て初日、あんなに美しい外見の人に見られた。

私が醜い異形の姿でいたから、元人間だなんて思ってもくれなかった。

なにもしていないうちから焼き殺された。


それで思った、この世界に未練なんかない。

誰にも知られずに手を伸ばしてやる。

同じ土俵にたって勝負しないといけないなんて

誰も言ってないもの。


私の毒液状化による能力は

ただ毒液を作るだけではない。

地下水からはじまり 土中の水分も深いところから

毒液を浸透させていく。

この能力は基本、水と魔力があれば簡単に使える。


即効性はない。徐々に体を蝕んでいく。

いろんな毒を作れる私が選んだ毒は

毎日毎日、徐々に体に溜まっていく。

気付いた時には手遅れの遅効性のもの。


少しずつ広げていく、広範囲の地下から地上へ。

井戸水は各家々で使われていき

ある一定量以上飲み込んだ時に症状は出るだろう。

その日が楽しみで仕方ない。

あの人たちがつくるオモチャの町を

粉々にしてみせる。


みんなみんな敵なんだ。

だれも信じたらいけない。

死んでからやっとわかったなんて

私は本当に馬鹿なんだわ。


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