第94話 会議前 〜ショタ姉さん〜
天使様の降臨によりこの殺伐とした生が潤った私。
もともとは普通の会社員をしており
一見どこにでもいる普通の女だったと思う。
まあでも合コンでも名前も覚えてもらえないような
メガネ、暗め、そして処女。
でも焦っていたりということは一切なかった。
だって清い体でいなくては清い少年を崇める資格すらない
と私は思っていたのだ。
もちろん基本2次元だ。3次元は写真まで。
美少年の写真をウェブ上で見つけるとファイルしていた。
細いつるっつるの足、輝く美肌。
ジャニーズも嫌いじゃなかったけど、あっという間に大人になるので
どちらかといえば売れる前の子ばかり応援していた気がする。
ある日体がうごかなくなった。
職場でミスが発覚し連日連夜の勤務が必要となった時
少しでも稼いでおきたかった私は無理をしすぎた。
一生一人の覚悟でマンションも買っていたし。
そして唐突の無理に耐えきれず部屋で命を落とした。
PCのデータにロックをかけてはいたけれど
死に恥を晒せる程度にはたぶんなんか残ってる。
でも後悔はしていない。
最初この世界で目覚めた時、体は瀕死で、栄養失調状態だった。
お気に入りのおじさまがとうとう死んでしまい
偏食に磨きがかかったらしい。
私は逆に若いほど美味しいと感じるたちで
若いワイン(血)ばかり飲み漁ったが
美少年に焦がれつつも触れる罪を避けていた。
難しいリクエストを執事はよく聞いてくれていたけれど
決定的な好みは伝えていなかった。
美少年は触れてはいけないからこそ美しい。
天使様ありがとう、サキュバスにも感謝している。




