第87話 吸血鬼ショタ姉さんと生贄りゅうくん
以前は数日かかった距離も魔力による能力向上で
1日で到着する、ここは元魔王城。
ショタ姉さんに挨拶にいくととろんとした目で
生贄くんをずっと愛でている。というか傍にいる。
かなり立派なベットの中で相変わらずスヤスヤしていて
その隣でずっとうっとりしているのだ。
話しかけそこねてボーッとしてると
執事な人からそっと脇からおいでおいでしてくれるので
そちらへ行くと
「お嬢様は食事の時間以外はずっと
あのようにしていらっしゃいますので
食事の時間までお待ちいただけますでしょうか?」
「う・・・うん、わかったよ。」
ショタは極めると鑑賞に走るって本当なんだなぁ。
吸血鬼は血で生命を維持するため眠る必要はない。
そのためショタ姉さんは起きている時間のほとんどを
鑑賞タイムにしているらしい。
配下の吸血鬼たちももはや仕える相手がこうなので
執事さんに任せて好きなように暮らしているんだそう。
しばらくするとショタ姉さんがツヤツヤして現れる。
「あら、このまえぶりじゃない、どうしたの?」
「んー、オタ狼の報告と今後のこと話しにきたよ。
なんとなく徒党を組んで備えてないといけない気がしてきたんだ。」
「徒党?何と戦う気?」
「えとねー、たぶん神。ライフの奪い合いで強くなるって言う
遊び感覚の殺し合いってさ、結局どこか歪んで
自分本位になっていくから考えることじゃないかと思うの。
だからわたしらのこの平穏な日常を神が良しとするとは
思えないんだよね。」
「平穏な・・・日常・・・。
私のこの生活も危険にさらされるかもしれないのね?」
ショタ姉さんの視線が強く光った。




