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第76話 異世界転生の不思議
いつも不思議だったのだけど 異世界転移者は
安定した収入と拠点を愛するよね。
このままこの世界の流れに乗っても別にいいけど
今のわたしは人間ではなくサキュバスで
街が滅びても生き物さえいれば生きていけるし
いくらでもやり直しはきく。
信用?なにそれ、美味しいの?って感じだ。
特に人間なんか、こんな世界じゃ
どうせ平均寿命60歳以下くらいだろう。
異様に年齢が長い人間はきっとなにかの呪いにでも
かかっているに違いない。
エルフなんていう長命種もいるが
嫌われても別にいい。
どうせ誰1人自分の欲望になんて勝てやしないのだ。
「俺の、俺の町が・・・!!!」
「このまま状況が悪化すれば
最悪地上の町にも余波がいくね!
楽しいね!壊すのって!!あははははっ」
わざとらしい嘲笑にもかかわらずとても素直に
オタ狼が歯をむき出して咆哮する。
この町が好きだって、守りたいって言ったものすべて
わたしが壊そうとしないと本気出さないなんて
ほんとオトナシイ子。
最初に会った時の荒ぶりを見せて欲しいものだ。
次にむき出した大きな口が近づく。
わたしはそれをわざと避けない。
食い殺されるってなんか素敵だ。
脳内が危機を感じて警鐘を鳴らす。
スローモーションのように見える。
痛いかな?痛いだろうな。
その痛みを越えて私は新しきを知るのだ。




