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快楽転  作者: よるとば
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第64話 歓楽街案内

入り口から中間地点までの居酒屋を見せると

オタ狼が自慢そうに口を開く。


「俺ハンバーグ好きだからさ、ここの店のハンバーグは

俺がレシピ提供してんだぜ。肉団子までは地域料理にあって

ナツメグに似た香辛料はここでは強化させて毒薬として

魔物の口に放り込む使い方されててよ。」

「ハンバーグはチーズインに限るな。」

「あるぜ!」

「ハンバーグは日本人にとってはカレーと同じくらい

こだわりを持っていたいよな!」

「おう!」

男どもが連携し始めた。


「わたくしはこういうところよりも

純粋にお酒が飲めるバーがいいわ。

音楽が流れているようなところがいいわね。」

「あるにはあるけど、そういう店では隣に誰か座るんだよなぁ。」

「あまり若い子じゃなさそうね・・・。」


和気藹々としているが、先ほどの話し合いがあったせいか

微妙に緊張感を感じさせる。

オタ狼だけは違うな、これまでの成果をちゃんと

日本人視点からどれだけ頑張ったか自慢しているようだ。


この歓楽街は完全に日本の歓楽街を模してきているため

日本に戻ってきた錯覚を感じる。

少しずつ改良をしていて地下にも関わらず

最高三階建くらいまで建てられる空間となっている。

建物の天井が柱がわりに建っているので意外と頑丈でもある。

だいたい田舎の繁華街くらいの感じ?

なのでどの店もしのぎを削って顧客争奪戦を狙う。

会員カードやポイントカードの概念を伝えてからは

あの手この手を使って再利用してもらえるようサービスの向上が半端ない。


この歓楽街では場所代というものも今のところ無しにしている。

そのため一般人向けの地上の町に比べて

非常に賑やかでいかがわしさ満点だ。

客引きに男女が駆り出され

冒険者がデレデレしながらついていく姿も見かける。

ちょっと懐かしい光景だよ。

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