第63話 提案
「なんとなくなんだけどね、毒の沼にいる得体の知れないやつだけ
嫌な予感がするんだよ。ほかにドラゴンの転憑依者とも
知り合ったんだけど、汚くて暗くてジメッとして
さらにドラゴンがいきなりライフ奪ったらしいんだけど
反撃もなくじとっとした気配があってね。
こう言う時のへんな勘だけは昔から当たるから
注意しないといけないのは毒のヤツと神、だと思ってる。
いろんな人見てきたから神は明らかに私たちが
反目することを楽しんでる。だから今の状況はきっと
面白くないと思うんだ。
真の魔王を倒せなんて言われたけど
だったら最初から全員仲良くするよう言ってくるはずだもん。」
「真の魔王?!俺には素の世界に戻り母親を助けたいなら
聖剣を手に入れろと言ってきたぞ。」
「俺のところはハーレム化のため力をやるから
獣人をなるべく一箇所にまとまるようにしろと言ったぞ。
そのための配下統制能力だとな。」
「わたくしはこの世界の全ての男を吸血と感情操作で
配下として動かし、呪われし悪魔の女を倒すように
言ってきたわ。」
・・・全員の達成目標が違う。ちがいすぎる。
これは明らかに意図的だ。
なにか共通するものがあるんだろうけど全く見えてこない。
それでも前進するために何か策を練らなくては。
万が一目標達成の道のりが遠すぎて
しびれを切らして神が誰かと結託したら厄介だ。
この状況も神にとってはいいとは思えない。
少し考えることを提案しみんなには改めて
この歓楽街兼町の良さを知ってもらうことに従事した。
後ろに3人を伴って歩くと住人たちが敬意を込めて
姿勢を低くする。偉くなったもんだなぁ私。
そんな私を意外そうにマザコン王子とショタ姉さん見てきた。




