第60話 おいでませショタ姉さん
ほどなくショタ姉さんが飛来してきた。
巨大なコウモリの姿だがなにか持ってる。
おおきなゆりかごのようなものを抱えていた。
中身はもちろん生贄くんだ。大層大事にされてる様子。
ゆりかごをそっと下ろすと共に来た吸血鬼の配下と思われる
美青年たちに面倒を見るように指示を出した。
すごい過保護だ。幸せでなにより。
なんでも崇め奉ろうとしたところ帰ろうとされたので
一切起こさないと約束した上で用意できる最上級の布団で
包んで寝かせているらしい。と、コソコソ声で説明された。
揺らすのはオッケーでとにかく音がダメなんだそう。
一生使って寝る気かな?
ひとまず事務所の一番静かな場所が奥の応接間だったので
そこにゆりかごを配置し従業員全員に死ぬほど静かにするよう
きっつく指示を出して別の部屋でお茶でも飲むことにした。
「だいぶ幸せそうだねぇ?ずいぶん顔色もいいし」
「ええ、そうなの!!天使様は寝顔もなにもかも完璧なの。
残念なのは1日に数分しか起きないことかしら。
以前あなたが持っていった水晶が自動で魔力を集める力があったから
スキルを使って周囲を眠らせて勝手に集まるまま寝てられたんですけど
今は起きて魔力を取り込む作業が必要になって
でも布団の代償になら受け入れられるのですって。
私が必死で全ての配下に指示してありとあらゆる鳥類から
毛をむしってできた究極の布団よ!
わたくし・・・永遠の天使を手に入れたの。
あなたには感謝しているわ。なにかできることがあれば言ってね。」
「う、うん・・・。よかったね。」
としか言いようがないよ、うん。
ここで後ほかの転憑依者同士で合流することを伝えてあるので
マザコン勇者とオタ狼はタイミングを見て呼び出した。
マザコン勇者がめっちゃ賢者の顔してる。




