第56話 入り口の施設
ざっと見て考えた結果アドバイスとして入り口に
地図の配置を義務付けた。あとパンフレット作成も推奨。
雑誌やチラシとちがって一目でわかるような簡易地図。
こういうのないとちょっと混み合ったとこではすぐ迷子だ。
どっかのランドで苦労した記憶を思い出す。
あれは地図があっても辛かった。
簡易地図のこの地下街は前方後円墳のような形で、まっすぐな道の先に
バームクーヘンを五つに切り分けたような表示となる。
出入り口となる階段はその道のうちの一本に位置付いていて
入り口からのルートだけ無難な居酒屋が表に並ぶ配置なのは
オタ狼の配慮だろう。表面上だけなら来賓の招待も可能そうだ。
そして中央広場が円形に空いているのは立て板で囲うことで
イベントごとを行う時に闘技場の役割を果たすことができるからだ。
生命の三大欲求が満たされた場所では
次に発展するのは文化だ。情熱的に生きること
そして戦いの場に自分を賭けることは
これまで終わることを前提とした世界で
初めて前向きに新しいことを目指す場所となる。
5区画の入り口右側、居酒屋奥に入り込むと獣人充実区域。
反対の入り口左側は、メイドや執事系の店が充実している。
品良く説明できるのは表側に並ぶ店までで
奥に入り込むほど一緒に飲めたり、おさわりも兼ねた店へと進める。
迷ったふりができるような自然な路地の作りも活気的だ。
知人に会った時はさりげなく片手に地図を持ち、迷ったふりをすればいい。
さらにその地図兼パンフレットにはクーポン券もつけてみた。
うっかり行ってみたくなる。各店にも会員権発行システムを提案。
何度でも行きたくなるし、ポイントがたまると特典がある。
回復薬・媚薬系統のショップもそれぞれの区画に整備した。
安心して自信を持って通える。ぜひ来てくれたまえ。
好景気のため多少の高価な商品も飛ぶように売れるのだ。
確実に若さと活力を取り戻します、という精力剤の売り上げがすごい。




