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快楽転  作者: よるとば
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第43話 苦味

ドラゴンの口内から白に近い黄色の禍々しい光が溢れ出る。

潔癖症の人間が唯一受け入れることができるものがある。

それは自分自身だ。自分以外受け入れられない。

下手すると自分すら攻撃してしまうほどだが。

私はあえて彼女の姿を模した。

感情操作でより自身に近い印象を受けるように懐かしさを植え付けた。

自分に攻撃するという禁忌を彼女は超えられるだろうか?

ただ間違って、相手が女性なので男性体にはなってしまったが

彼女も元々白銀の髪に赤い目で人形のようなとても美しい外見だったし

美しい、と感じさせるには足るはずだ。

その瞬間、ドラゴンが高エネルギーの塊を飲み込み

悶え苦しみ出した。

精々方向を変えるくらいかと思っていたら飲んだ。なんでだ???


かなりの魔力を一気に内側に放出していたらしく

ボロボロの衣装で人型に戻る。

これ衣装も魔力でできてますってやつだね。

白く破れた衣装でそれでも咳き込みながら涙を流してこちらを見る。


「に、兄さん。」


彼女のアクセスポイントは 実の兄だったらしい。

彼女の業もなかなか深いね。

途端に目の淵から溢れ出すピンクの靄

より理想的な姿を映し出す。

黒髪、メガネ、端正な顔立ちの青年。

睡眠濃霧により意識も朦朧としているんだろう。


「会いたかった・・・会いたかったよぉぉ!!!」

ボロボロと涙を流しながらしがみつかれた。

ドラゴンは人化するときに髪の色や目の色等は弄ってるらしい。

日本にいた時の姿なんだろう。

外見が栗色の髪の若い女の子の姿に変わり、私の膝枕で眠ってしまった。

ゴメン、配下化して危険排除は必須だ。

光出した彼女のライフを吸い取ろう。とても体に良さそうな苦味だった。


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