第41話 はじめての戦闘
「あなたは必ず死ぬわ。無駄な抵抗をせず
大人しくライフをすべて渡すなら
苦しまないようにしてあげるわ。
私の配下にしてあげる、どう?」
「オ、オコトワリシマス・・・。」
逃げるのは嫌ではない。
でも抵抗もなく支配下に入るのはなんか違うのだ。
私の中でこの世界でもう我慢なんてしないって決めてるんだ。
生きたいように生きる。それがこの体の魂との約束だ。
ここまでの間に数度、体内のサキュバスと話した。
まるで気の弱い地味な少女で、ただただ地味に生きていて
生きるために必要な精気は弱小な魔物で補っており
この世界に向いてないことを感じつつも
森をさまよっていた時に火矢に打たれた。
そこで絶命する瞬間取引を持ちかけられ
なんの説明も聞かずに了承した。
だから私が自由に生きることに全面賛成だ。
というか賛成させた。
サキュバスだからこそやりまくることが
共通目的だと思ってきた。でもそれはちがった。
私らしく生きるための居場所を作ること。
これこそが共通の目的だった。
だからこそここで負けてなどいられない。
全スキル総動員で戦う覚悟はできた。
転憑依者は誰もライフの取得に動かない中
私は初のライフを賭けた戦いに身を投じることになった。
目の前の少女は白い裾の長い
まるでシンプルなウエディングドレスのようだ。
聖女のような姿から、どんどんと巨大化し
ドラゴンの姿を現した。勝てる気がしない。
でも負けるつもりはない。矛盾しててもいい。
全スキルを総動員して意地汚く生きてやる。




