第39話 生きるということ
診察兼搾取済みの配下はすべてはじめの町に送った。
もはや敵はいないような気がしてきたので
竜の谷へも移動することにしました。
死んだら残念でしたで別にいいので。
この世界でやり尽くしたらきっと
ただ生きているだけになってしまう。
どこまで進化できるか興味がないわけではないけど
悪魔が進化したら、大悪魔?サタン?幸せってなんだっけ?
快楽はリアルタイムの感知であって幸せではないよな。
もちろん生きていることは悪いことじゃない。
サキュバスであるということは
存在を認められているということ。
前の世界の時のように薄暗い罪悪感を
抱えて闇にひっそり生きる妖怪人間のような
生き方をしなくて済むようになった。
誰も私を否定しない。
ありのままでいいということは
この世界にきて初めて実感した。
あの国で好きを通すのは難しい。
氷の城でも建てたい気分だ。
体力もあまりに上昇値が低いので
背中の羽で飛ぶことにした。
必要なのは魔力だけだったでの
慣れずに苦戦したのは最初の数キロだけだった。
飛び慣れればかなりの速度を出せるし
バンジー経験者である私は高いところは怖くない。
鳥を見て怖くないのかなと思った昔。
今はわかる、飛ぶのが怖いんじゃない。
飛べないほうが怖いんだ。
かなり高速でもうついてしまった。
竜の谷では森の迷宮化は結界のようなもので防がれているようだ。
足を踏み入れて驚愕。完璧な氷の城だった。先越された。




