第112話 心の変化
メインの入口外からも町民殺到の報告を受けて
サキュバスや自警団、それぞれに連絡を取り各入り口に
転憑依者も向かうよう配置替えを通信にて依頼する。
戦闘特化ではないサキュバスたちは
意識を失った町民の回収と
各区域のお客様がたをまとめて女王区域に誘導する。
負担は多いし客同士がギョッとしながら詰め込まれていくけど
(特に赤ちゃんプレイと奴隷プレイ同士は目を合わせないとか)
(ホストと女冒険者、花魁と男冒険者の間の殺気とか)
非常時だし仕方ない。大丈夫。
内側に入り次第ピンクの靄の中で
気持ちのいい夢見てしかも記憶までなくす。副作用なしだ!
女王区域はハードなものを求められるために精神面への干渉が
非常に強めのサキュバスたちを重点的に配置しているので
こういう時の避難場所にも対処場所としても適切だ。
ひとりのサキュバスにひなの兄さんへ変化させて
抱っこで待機させる。本当にやばい時は(偽)兄さんのため
いやでも戦ってもらうお願いをするための連絡要員だ。
急いで戦場へと戻ろうとする矢先、入り口の一箇所から
轟音が鳴り響いた。あっちはマザコン王子のほうじゃん。
急いで行かねば!!!
入り口近辺を見るともう人気はなく、入り口自体が崩れていた。
これ以上入れないように、中からガードした?
それにしてはマザコン王子の姿がない。
周りで比較的冷静な人に聞いてみると
外から女性の悲鳴が聞こえたためマザコン王子が
出て行ったしまったそうだ。そして数人の女性を抱えて戻ると
苦しそうにしながら外に出て入り口を封鎖したとのこと。
なんだそれ、ある意味ブレないけどバカだな。
でも、生きてて欲しい。ポツリと本音が出る。こんなこと言いたくないのに。
「死んじゃ・・・やだな。」
ほんといつの間にこれほど他人を求めるようになってしまったのだろう。
私らしくなくて鳥肌がたつよ。




