第111話 侵入する霧
地上から退去してくる町民のほとんどが半狂乱で
転憑依者たちで首トンして倒していく。よくあるあの技だ。
りゅうくんはカゴの中から人を捕獲しそこねないよう
ふわふわなんか出して一応協力してくれている。
たぶんうるさくて寝れないからだと思う。
でも、このおかしな霧はどこから???
そういえば、とひなを見ると道端にうずくまっていた。
「ひな?!どうしたの??」
「あいつ!!あいつの気配を感じる!!
兄さんに会わせて!!兄さん!!兄さん!!」
「ここはいいからその子連れてけ!俺らでここは食い止める!」
「ラジャ!ちょっと行ってくるね!」
すぐさまピンクの靄で兄さんに早変わり。
一瞬オタ狼とマザコン王子がこっち見てビビってた。
男子にもなれるというのは知らなかったか。
そうだぞ、私はすごいんだぞぉ。とか自慢する間も無く
ひなをお姫様だっこで奥へ移動する。
ここの界隈はピンクの靄を元にした拡張区域が大半なので
入り口付近以外はピンクの魔力が常に充満しているのだ。
お姫様抱っこに一瞬ビクついたひなは
兄さん姿の私を見るとホッとして泣きだした。
「兄さん、兄さん、私を置いてかないで。
私が兄さんを今度こそ絶対守るから・・・。」
首にしがみついて必死に縋り付く。
女の子ってほんと柔らかいのでこういう時
どうしたらいいかわからんくなります。
トキメキと共に奥の女王区域に入る。
ちょっとヒナを預けるには危うい地域だけど
ここが1番最奥地だから安全だと思うのだ。
とりあえず緊急事態であることはサキュバスたちに伝えているので
一旦プレイはお預けになっている。奴隷たち、放置プレイがんば!




