第110話 奇声
遠くから叫ぶ声が近づいてきて
まどろんでいた私は起き上がった。
今日は冒険者の数人と励んで充足していたのだが
(冒険者は息も絶え絶え)
温泉の満足感がすごすぎていつもより少なくて済んだ。
そうです、日頃から毎日キノコを貪るのが日課です。
男女共に同じように泣き叫ぶ声や恐怖の絶叫
さすがに異変があることくらい気づくよね。
起き上がって外に出ると地上のほうから流れこむようにして
叫ぶ人々が走ってくる。
上から煙のようなものが入り込む。
ヤバイ、これ毒だきっと。
かといって封鎖して地上人を死なせるわけにもいかんので
ピンクの霧で入り口から空気の侵入だけ止める。
見に行かないとまずそうだな・・・。
オタ狼とマザコン王子に連絡を取ると爆睡してたらしい2人だった。
<<んあ・・・?な・・・なんだ?? あ、ニャンたんそれとって>>
お気に入りの獣人とお泊りらしいオタ狼。幸せやんか。
<<ふがっ あ?ああ、なんだこのうるさい声は ??>>
<<全員集合!!!>>(ショタねえさん、ひな、りゅうくん含む)
全員で入り口に集合する。
りゅうくんはカゴ入りだ!!
「これは・・・一体なんなの?!」
「あ、あぁぁぁぁ、いやぁぁぁ。」
「ひな?! どうしたの??」
「とにかく地上に向かおう!!町の人たちは見捨てられない!!」
「待て、この霧の正体もわからないまま行くな!
特に俺のような獣人が出たらまずい、鼻効きすぎるからわかる。
この霧は間違いなくなにかの毒だ!!」




