第107話 対策
ひなの説明にみな沈黙した。
相手のスキルを入手していることから
倒したことは間違いないんだろうけど
それでもニヤつきながら近づいてきたこと
焼けただれたノドから相手を求める異様さ。
新しいスキルが手に入ってもそれほど不気味な経験をしたなら
新しいスキルやライフを得ようとする気持ち
失せても当然だろう。
特にひなでは引きこもってしまった気持ちも
理解できなくはない。
もし私なら最初に出会ったのかがそんなんだったら
あっという間に倒され尽くしていただろう。
性の奴隷とかになる線も薄そうだし、絶対やだ。
それにもし私だったらいきなり焦がされたら
さすがに焼肉にするとはどういうこと?!って
抗議くらいはするとこだよ。
ロウソクくらいなら嗜みとして経験はあるけど
丸焼きプレイは魔女狩りでしか聞いたことねぇわ。
全然何考えてるかわからん。
これでどう対処したら???
とりあえず毒物注意くらいしか考えられない。
湯に浸かりながらみんな黙り込む。
「とりあえず、攻撃があるまで備えておくしかないんじゃないか?
俺は警備隊長として出来る限り配下は鍛えておく。」
「そうね、気持ちは悪いけど友好的なのか敵対心があってのことなのか
その話からは全然わからないもの。」
「俺は町長として避難訓練の準備でもさせるとするか!
お、は、しの法則だな。あいつらいうこと聞くかな…。」
「…。」
ひなが何か言いたそうにこちらを見る。
「どうしたの?」
「近寄っちゃダメ。危ない。」




