表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

本当は全部、気づいてたよ

あの子は私の幼なじみだった。

いつも一緒にいた気がするし、いつもは一緒じゃなかった気がする。

私はあの子が一等好きだった。

それと私は小さい頃から動物が大好きで、公園に行っては鳩を追いかけ、あの子の家に行っては猫のヨークに引っ掻かれた。

あの子は動物がそれほど好きじゃなかったけど、私のように過干渉ではなく自然体で接するので、すぐに動物が懐いて私はいつも恨めしかった。

人に対してもそうだ。

私は人間が大好きでいつでも全力だから一緒にいると楽しいけど疲れる人と認定されていたのに、彼女は自然と人に囲まれていた。

私はあの子に何事にもついぞ勝てた試しがなかった。

あの子は控えめだがしかし、私のことになるとその独占欲と思える我儘を発揮した。

私はそれに仄暗い歓喜を感じていて、その独占欲を煽るように他の子と遊んだりした。

その度にあの子の青く燃える瞳を見て、私は悦びに自分の胸が震えるのを他に比べるものがないほど好んだ。

あの子は本当に可愛かった。

黒い髪は自然とウェーブがかかっていて、おとぎ話の白雪姫みたいだった。

白い肌に黒いつやつやした髪と真っ赤な唇がよく映えた。


あの子とお昼寝をするとき、私はあの子の手を握っていた。

私はそのふくふくした手を握ってあの子の気持ちが伝わってくるように願った。

あの子に時々私の手をぎゅっと握られると、私はなんだか悲しくなった。

嬉しいのに、嬉しすぎて悲しかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ