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暗闇の談話
私はあなたに従順な者でございます。
あなたにいつもついて行き、あなたの命に従います。
ええ、それ故に大変なのですよ。
太陽が姿を消し、あたりが暗くなった頃。
「お疲れーっす」
「おつー」
真っ暗な中に何者かが存在していた。しかし、この者の姿、見ることはおそらく出来ないであろう。
暗いから明かりをつけて確かめたらいい、何て事も出来ないのだ。それらは光に弱いのだから。
「やっと、自由だな」
「俺らって、働き過ぎだと思うんだ」
「それな」
「いわゆるブラック企業ってやつかな」
「俺ら全身ブラックだしな」
一瞬の間が空く。
「それより、あいつどうしたんだよ」
「あれだよ、明日からテストなんだと」
「うわ、それ、あいつ諸共徹夜コースじゃん」
その苦労を思うと悲しくなってくるのであった。
「今度あったら労ってやろうぜ」
「そうしよ……やば!」
「おい、まさか」
「トイレに起きるっぽい! 強制帰還!」
その直後気配が2つから1つへ。
「俺だけでもゆっくりすっかな……」
朝日に照らされると、彼らはいつものように主人について行く。それが、彼ら影の勤め。
暗闇の談話
>Do you like Black?
影にも休息の時を。
2015/5 秋桜空




