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048⚫️見送る者たち
ついにレグナス王は、新造艦隊を出港させる。
自ら旗艦 ’ファルマ・ザ・グレイト’ に乗り込み、超人兵を従える。
旗艦の背後には、夥しい数の艦艇が静かに列を成していた。
夜明け前の港には、マストの国旗のはためきと兵の足音だけが響いている。
出港前にレグナスは万全の準備を整えていた。
ダレオレの長子を筆頭に、有力貴族たちの子を’新兵’として同行させているのだ。
王の不在中に反乱の兆しがあれば、彼ら彼女らは確実な人質となる。
イイスギは’風の軍団’を国内の要所へ潜ませ、
砂粒ほどの不穏すら見逃さぬ体制を敷いた。
かくして艦隊は動き出した。
公国までの海路にどれほどの暗礁があろうと、
たとえ海の怪物が潜んでいようと、もはや問題ではない。
その自信は、根拠なき虚勢ではなかったのである。
レグナスは高らかに号令する。
「行くぞ。公国海軍、恐るるに足らず。我が力を示してやるのだ!」
錨が上がり、艦隊は海面を滑り始めた。
その出港を、残された臣下たちが見送る。
だが、見送ったのは彼らだけではない。
遥か上空。点ほどにも見えぬ三機の’ゼロ号’もまた、
静かにその姿を見届けていた。




