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046⚫️イイスギの場合 & 047⚫️政治屋の口車
046⚫️イイスギの場合
やっぱり、陛下だ!
キキスギを取り立ててくださる!
公国を占領支配した暁には、陛下のお血筋を引く者たち、すべてを
新領土の貴族にしてくださる!
約束する、とおっしゃった!
これで生まれるタベスギの子もだいじょうぶ!
ああ、陛下のお力にならないと!
わたしには、希望があるのよ!
その希望が、彼女をどこへ導くのか。
パンドラの箱の底に残った「あの希望」のように、
イイスギはただ、その細い糸にすがりつく。
047⚫️政治屋の口車
税金を下げます。
福祉を充実させます。
外部からの脅威に備えます。
情報を守ります。
効率化します。
それもタダ、あれもタダ。
心配いりません。
百年安心。
でも、その百年は、1年後は残り99年と、日々、少しずつ減っていく。
夢のような未来、負担なきパラダイス。
・・・そんなこと、できるわけないじゃないの。
現実という名の重力が、
浮足立った言葉を泥濘へと引きずり戻していく。
安易な希望を売る者と、それを買う者。
その両者が目を逸らし続けている「絶望の正体」に、
気づいている者は、もう気づいている。
ただし、サイレント・マイノリティではあるが・・・。




