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021⚫️バルハイン、ふたたび?
ダレオレも絶句した。
そんな都合のよい夢のような船があるものか。
だが、彼は老練である。
表情ひとつ変えず、静かにウワバミの話を聞き取った。
「ふむ。そなたの言葉は陛下のお言葉であるからな。で、わしにどうせよというのだ。」
「閣下、陛下のお考えを実現するにはどうしたらよいのか・・・わたしには見当もつきません。どうか、ご助言を。」
ダレオレは心中で唸る。
そうだ、こういう時は誰かに押しつけるに限る。
「相わかった。では、配下のサトラップに尋ねるがよい。あやつは物知りだからな。’影’や’風’には及ばぬかもしれんがな。」
サトラップは困惑した。
これは・・・わしに振られても困るわい。
そうだ、こういう時は誰かに押しつけるのが上策だ!
「それはお困りでしょうな。そういえば、辺境に’奇跡の一団’が現れたと聞きましたぞ。どんな重病人も癒やし、荒れ地でも収穫を上げる術を持つ者たちとか。少し遠いですが、その者たちの智慧を借りればよいのではありますまいか。」
ウワバミは救われたように深く礼を述べ、退出した。
サトラップが言及したのは、王都ヴァルディーンのごく限られた者しかまだ知らぬ、’あの集団’のことであった。




