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サイゴノオオイクサ


 探知にまた、引っかかる。

 [やはり、何時まで経っても懲りぬな。]


 私は、とても不愉快だ。

 しかし、神に反する者の一人となっても、神に仕える事を辞めた記憶はない。


 [死ねば、我が同族同様、埋葬グライシテヤル。]


 しかし、最近不自然ダ。


 思考二時々、気おつけなければ、靄がかかる。

 私は、理性をなくした獣ではない。きちんと理性を持った・・・・何だ・


 私は、、、、誰だ、、、


 何かを忘れ始めている気がする。



 脳にあるはずの記憶が未完成のパズルのように崩れていくのを感じる。


 ヴィルゲートは、恐怖を感じる。自分を自我を失くしてしまう事への恐怖。


 手が震える。


 [きっと、もう時間が残ってないのだな。]

 アンデットは、強い思いによって輪廻からはずれて、本来生者を憎む、故に生命を作る神の修正力を嫌い最大の弱点となる。それ故、アンデットは奇跡を起こせない。


 [それが、私が使えたのは何故だろうか。これも、神からの試練かなにかなのだろうか?]


 [しかし、このままでは自我が抜け落ちてしまう。]


 [エルシア、勇者、我が友、誰でも良い。人を殺してしまう前に、此処を守れなくなる前に私を殺してくれ。]


 [その誰かが来る前に、此処を守ろう。]

 ヴィルゲートはメイスを持ち、協会から出る。














ーーーーーーーー


 「敵のアンデットは、あの村から動かない。所詮一体だ。盾で囲んで槍を突き出し串刺しにしろ!」


 「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 農民の一人ひとりの手にあるのは、退魔の刻印がしてあるルーン製の武器、出力が芳しく無く廃棄になったものだが、どうぜ短期戦となる戦いである。これは絶対負けられない戦いなのだと装備ですべての兵士に伝えられる。


 暫くすると、枢機卿が台の上に立ち。


 「諸君、私の名はヴィソーカヤ、庶民の身で枢機卿までの地位に上り着いた男である。何もなしで、あそこまで上がり着いたのは奇跡だった。この先にいるのは四天王に匹敵すると言わるアンデット。戦いは、熾烈を極めるだろう。だが、安心しろ。奇跡に、女神に愛された聖女、そして神の代弁者たる私がいる。さあ、皆のもの進め、この戦いが終わって自慢しろ、これから語り継がれる物語に自分も居たと、勇者一行と戦っていたと。」


 「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 響くのは大地を揺らす声援と前進する足音。


 いよいよ、最後の大戦が始まる。

 






 [おや、また来たんですか]


 「嗚呼来たよお前の首を取りに」


 [やはり、何言ってるかわかりませんね。]

 神父がメイスを持ち、勇者の方に向かう。

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