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再開


 

「またか、」

 死した亡霊は、また自分の故郷に入ってくる虫を感知してため息を付く。

 

 警告を受け取らなかったのか?


 その可能性は大いにある。それとも、私の討伐により強い魔族をあてに来たのか。


 司祭は、メイスを片手に持ち家から出る。


 そういえば、このメイスを触るのも久しぶりだな。今思うと懐かしい。自分が司祭になる前は異端審問官にだった。その時、この武器を重宝したな。敵の魔族幹部、潜伏魔族スパイの排除など色んな仕事をしたな。それが原因もあって政治のいざこざに関わりたくないなという勘定が芽生えたんですが、同僚のアイツは、全く共感してなかったですね。彼は、今頃、遙か頂上まで出世しているのでしょうね。できればもう一度合って仲良く食事でもしたかったのですが、自分はアンデットに成ってしまった。もう、エルシアや友人に合っても自分は排除対象だろう。


 正直に言うと、かなり悲しいですね。一人も心細く悲しい。


 娘のエルシアの結婚式にも同伴したかった。これは、親バカゆえでしょうか。彼女には幸せで居てほしい。


 だから、私の娘の故郷は、魔族なんぞに犯させない!


 司祭は、血が滲むほど強くメイスを握った。















=======================


 「何処に魔族がいるんだか。」


 「ほとんどもぬけの殻じゃない。動物一匹も居ないわよ。」


 「まあ、居ないことに越したこと無いでしょ。」


 ヨルナとヴィントの苛立ちをユングが収める。しかし、彼らはこの村の異常さを理解していた。


 「10年経ってるのにこんなに街が綺麗に残ってるのはおかしくない。」


 「はい、殆ど私がこの村を出たときと変わってません。」


 10年、10年も経ってるのに街が一切劣化していない。本来出会ったら草木が生い茂り、街は、ほぼ森とかしていてもおかしくない。しかし、


 「誰かに手入れされているわよね」


 エルシアは、ヨルナの回答に頷く。異常である。この街から魔力の残滓を一つも感じない。生物の魔力すらもだ。つまり、虫も鳥も生きるものすべてが此処を訪れてない事を表す。人里でも生き物は侵入するのに異常すぎる。


 確実になにかはいる。それが勇者パーティーの答えだった。


 本来は、今すぐ一度帰還して冒険者ギルドに増援を要請するとこだが、


 「スイマセン皆さん、少なくとも父う、、、いや、ヴィルゲートの遺骨だけでも回収してから戻りたいです。」


 エルシアは、深々と頭を下げる。

 それを見た仲間たちは、にっこり笑って


 「何いってんのそんなの当たり前じゃない。」

 「僕らは勇者パーティーだ、そこらの魔族であっても逃げることぐらいはできるさ。」

 「そんなら、ここの魔族も倒していくか」


 皆んな…

 エルシアは、仲間たちの言葉に涙を流す。自分には勿体ないほど素晴らしい仲間を持ったんだと、エルシアは感動しながら喜んだ。


 「ありがとう」


 「エルシアは泣き虫だね。」

 泣いたエルシアをヨルナが抱擁する。


 「ところで、エルシア、まず探したいところは、」


 涙を拭きながら

 「中央の教会です。」










 「なんだコレ」


 勇者パーティーは、中央に進むに連れ絶句した。彼らのいたところは、司祭が修理したところであり中央に進む連れ修理が未だ追いついてないところがあった。


 そこで、目に入るのは強大な質量による攻撃。


 歩道の石が砕けているのを見て、相当な物量の魔物が通ったみたいね。

 

 ヨルナが冷静に分析する。しかし、


 「アレ、、、」

 ヴィントがポツリと置かれている墓に指を向ける。


 「アレは、私が居たときはなかったです。」

 エルシアが、その存在を否定するかのように否定しながら、必死にヴィルゲートの名が刻まれてない事を祈る。何故なら刻まれてなければ、生きている可能性がある。当然、彼が魔族に食われている可能性のほうが多いがエルシアはその可能性を無意識に否定した。


 そう思いながら近づき、エルシアはホッとした。


 「此処にいるのはジョンおじさんやコニラおばさんたちのお墓です。ヴィルゲートの名前はないです。つまり、ヴィルゲートは生きているかもしれないです。」


 エルシアは、喜びながら仲間に伝えましたが、仲間は浮かばない顔をしていました。なんで皆んな悲しそうな顔で私を見るのです。


 取り敢えず、ヴィルゲートは生きている!きっと生きている。


 そんな喜びに浸っている間



 〚魔族は、墓の人間の肉まで食うのか。何処までも汚らわしく忌まわしい。どう考えても、私は同じ知的存在として君たちを見ることができないよ。〛


 一人の大人の声が後ろから聞こえました。


 言語は、いきなり過ぎて驚きましたが、神殿て使う、神語です。高位聖職者しか学ぶことさえできない。そんな人がなんで此処に、なんかとても懐かしい声です。まるで、ヴィルゲートの声みたい。まさか生きて、取り敢えず振り向いて挨拶をしなけ、、、、


 「エルシア、退け!!!!」


 「づあぁぁ」

 振り向こうとした瞬間、私は、ヴィントに蹴飛ばされました。エルシアの居た場所と入れ替わるようにヴィントは盾を構え、重鈍な金属音が響く。衝撃波が突風を引き渡らせエルシアは一瞬目をつむり、再び開ける。


 〚やはり、討伐隊ですか〛


 ()を見てエルシアは誰だと理解する。理解してしまう。


 女神様、私は確かに願いました。

 彼に会いたいと強く願いました。しかし、、、

 コレはあんまりでは無いでしょうか・・・・・・・・・・・

 

 そこに居た大人の姿は、彼女を地獄の底から助け出した騎士の成れの果てだった。



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