表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いになった俺、ちょっと実家に帰りたい  作者: ぼっち飯


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/43

第38話:ガルドとアラタ

「あ、ガルドさんだ。」


ダンジョンから持ってきた素材を納品するためにギルドに来たのだが、査定中することがないのでギルドの裏手に来てみたらギルド長が素振りをしていた。いいなぁ。ほどほどの筋肉。


会釈をして、邪魔にならないように壁際に陣取る。


「見てていいですか?」


「あ?…おう。」


日本では考えられない光景だ。俺も今から始めて間に合うだろうか。いや、今の俺は三十のおっさんじゃなかった。十五歳なら十分いける。魔法が楽しくてやってなかったけど、剣とかやっぱりやってみたい。命を奪うという感覚に忌避感があったのは最初だけで、最近はゴブリンを魔物を倒す時に謝らなくなった。慣れって怖い。


「…やってみたいならルーク達に頼んでみたらどうだ?」


「そうします。なんか魔法のことに夢中になってて気づかなかったんですけど、ガルドさん見てたら剣も良いなって。」


「そうか。」


「登録したての頃、剣術講習受けたんですけど体力なさ過ぎてついていけなかったのを思い出していました。」


「そ…うか。」


「あの講習ってもっかい受けても大丈夫ですか?」


「おう、頑張れ。」


もう一回受けて良いなら行ってみようかな。最初の頃より体力ついたし、いけそうな気がしてきた。こんな風に剣を振れたらカッコいいだろうな。ロングソードは全男子の憧れだと思うんだよ。ロングソード。使ってみてぇ。よし、思い立ったが吉日。掲示板見てこよう。そんでいけそうだったらルークにロングソードの戦い方を教えてもらおう。あいつメイン武器は槍だけど、剣も普通に使えてるんだよな。


立ち上がり、ガルドさんに挨拶をしてその場を離れる。カッコいい冒険者に、俺はなる!



***



…見られている。何がしたいんだこいつは。気分転換に少し外に出てみたらアラタがやってきた。一応断りを入れるあたり、行儀が良い。壁際に膝を抱えるように座り込んで、目を輝かせるようにして俺の素振りを見ている。普段こんなに見られることはないから何となく気恥ずかしくなって、声をかける。


「…やってみたいならルーク達に頼んでみたらどうだ?」


少し考える素振りをしてから、ハッとした表情になるアラタ。


「そうします。なんか魔法のことに夢中になってて気づかなかったんですけど、ガルドさん見てたら剣も良いなって。」


「そうか。」


…まっすぐな目で言われることなど普段ないから、どうするのが良いか全くわからん。同じくらいの年頃の連中はもれなく生意気だ。今までどんな育ち方してきたんだ。


「登録したての頃、剣術講習受けたんですけど体力なさ過ぎてついていけなかったのを思い出していました。」


「そ…うか。」


そんなんでよく冒険者になろうと思ったな。魔法の才能がありゃまあ、そんなもんか。…いや、あれだけ才能があればなぜ士官を考えないんだ。そういえばなんか嬉しそうに薬草採取する変わった奴だったな。単に真面目なのとはちょっと違う感じの。


「あの講習ってもっかい受けても大丈夫ですか?」


「おう、頑張れ。」


いや、普通にルークに頼めば教えると思うんだがな。よくわからん奴だ。というかあれだけ魔法が使えたら、剣なんかいらんだろ。足取り軽く去っていくアラタの後姿を見ながら、俺は数日前に『銀翼』が帰還した時のことを思い出していた。




少しでも「面白い」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、下↓にある【☆☆☆☆☆】をタップして

【★☆☆☆☆】にしてくださると嬉しいです。なお、

【★★★★★】にしてくださるととても嬉しいです。


応援してくださる方、本当にありがとうございます。

読んでくれている誰かがいるってわかるのは、結構テンション上がります。


ではまた来週土曜日に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ