第36話:謀略とか向いてない一族
本日2話目。
「うん、まあディヒトが気にしないんなら白塔の謎には草原の民が関係しているという方向で考えよう。」
ルークが咳払いをして話を進める。そこにオスカーとエデルが続く。
「っていうかこれ、明らかにカウントダウンしてるよね。」
「ああ、さすがに俺もそう思う。古代語という点を除けば表現がストレート過ぎるのがひっかかるが。」
「草原の民は真っすぐな人が多いから…。それを踏まえればむしろ頑張って回りくどくしてるほうかと。」
「うむ。ルークの言う通り、我らは小細工や腹芸なんかは無理なやつだらけだ。」
するとフォンゾが口を開いた。
「ディヒトの一族の傾向と同じで、この文章は裏とか特になくそのままの意味で受け取るとして、数字の減り方には何か意味があるのかな。強き者を最上階で待つって書いてあるから、最上階までのカウントって考えていいのかな?そうでなくてもあと一回は何かしらのメッセージを持つボスがいるよね。1がまだ出てないわけだし。」
だよなあ。それならボスだか何だかわからないけど、最上階にいる何かか、最上階で起こる何かに備えさせるヒント的なことなんだろうか。ディヒト的にはどうなんだろう。
「ちなみにディヒト、最上階に着いたら何があると思う?」
「強き者と言っているあたり、腕に覚えのある強者が我らの挑戦を待っている、とかか。」
「わー脳筋。」
「そういうアラタはどうなんだ。」
「うーん、ボスがいてそいつを倒すっていうのが普通のダンジョンなんだよな。そのボスについての警告がこの文章だとすると、地竜に気をつけろっていうのは地竜はボスではないけど邪魔になる相手ではありそう。」
「地竜か。そんなものがあそこにいるのか?相当でかいよな。」
なんでも地竜とはトカゲみたいな見た目をしていて成竜一頭が約8m、しっぽも入れると10mは超えるらしい。
「オスカー、地竜を倒すなら持久戦になるから魔力回復ポーションを増やそうか。」
「そうだな。あと、アラタの光系の魔法も少し訓練しておこう。次に白塔に行くときまでに範囲治癒が覚えられていると助かる。」
「俺はヴィントの鞍を直したい。鐙や手綱も少し擦り切れてきた。」
「それはパーティの費用から出した方がいいから、俺が一緒に行こう。他に整備したいものがある人はいる?」
結局、他のメンバーはお財布係のフォンゾと一緒に装備の手入れに行くらしい。俺とエデルは特に傷んだ装備とかはないから光魔法の特訓だ。ところで、治癒って飛ばせたりしないのかな。
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ではまた来週土曜日に。




