解決
僕は、雷による身体強化を解除する。
途端に、ゆったりとしていた周囲はその速さを取り戻し、アクマは地に伏せ、うめき声をあげた。
「グッ……!何をシタ……!!」
アクマは虫の息となっている。
「何って、ただ早く動いただけですよ」
「ばかナ……ただの人間ノスピードじゃないゾ……!」
そう言って、アクマは僕を睨みつける。
「クソ……あともう少しだったノニナ……」
そう言って、アクマは透き通るように消えていった。
僕は、それを見届ける間もなく駆けだした。
「ヨツハ!!」
ヨツハの元に駆け寄る。
ヨツハは血を流していたが、それでも息があった。
「だ、大丈夫!?」
「だ……大丈夫……なんとか」
そう言って、ヨツハは起き上がろうとする。
僕はそんなヨツハを手助けした。
ヨツハはゆっくりと立ち上がるとパンパンと埃を払った。
「ケガはありませんか!?」
「大丈夫……あちこち痛いけど、動けるよ……」
そこからヨツハは、軽い説明をしてくれた。
どうやら、事前に魔法を作って上手く対処していたらしい。
「一回だけすべてのダメージを無効化するっていう奴ね……」
それが無かったらあれを食らった瞬間に死んでいた、との事。
「本当に良かった……」
僕が、そう言うと、ヨツハは笑って言った。
「あの時、リックが私も大切だって言ってくれたから。だから、あの後、この魔法を作ろうと思えたんだ」
僕たちは、お互いを見つめ、そして、笑いあった。
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