邂逅
空から降ってくる大きな岩は、赤く輝きながら、魔物たちの群れの中に落ちていく。
「さぁ、行け――!!」
ヨツハがそう叫ぶのと同時に、超質量の岩石はけたたましい爆音とともに弾けちり、凄まじい砂煙が辺りを覆いつくす。
こちらにも、凄まじいほどの爆炎が迫ってきていたが、不思議と僕とヨツハの周囲を避けながら炎は進んでいく。
王都も、僕が使った魔法のおかげで無事だ。
そして、砂埃が落ち着くと、そこには死屍累々となった魔物の群れがいた。
ほとんどの魔物は原型を保てず、残っているのは大型の魔物だけで、それもほとんどが致命傷のダメージを食らっていた。
「や、やりましたよ!!ヨツハ!!」
僕とヨツハは互いに顔を見合わせて笑いあった。
しかし、その時。
「オいおイおイ~!よくモやってくレタナ~!?」
何者かの声が響き渡る。
その声がする方に顔を向けると、そこには、黒い生物がいた。
その生物の右腕から先がなく、かなり怒った様子でこちらを見ていた。
「俺がワザわざ集めた魔物を葬りヤガっテ……!計画がぶち壊しダ!」
「……お前は誰?」
そう、冷たい表情で問うヨツハ。
すると、こちらをじっと見ていた生物はハッとしたように言った。
「アッ!お前ハ!?……俺にも運が向いてキタ様ダナ!」
「……?何を言って!?」
ヨツハがそこまで言うと、ヨツハはハッとしたように僕を突き飛ばした。
「ヨツハッ!?」
その瞬間、巨人の大きな腕がヨツハを吹き飛ばす。
ヨツハはまるで人形のように高く飛ばされる。
僕は、ヨツハを助けようと走り出そうとしたが、目の前を巨人に塞がれた。
「おおッと~?お前の相手は俺達ダゼ~?」
巨人に阻まれ、ヨツハの様子を見ることができない。
「お前、リックダナ?」
「!もしかして、お前、ルース兄様を襲ったアクマか?」
「そうだナ!」
そこまで言うと、アクマは巨人の上に乗った。
「トいうことで、お前を消させテ貰おうカナ~!」
巨人は、アクマの言うとおりに僕をひねりつぶそうと動き出す。
……今はとにかく、ヨツハの元に急ぎたい。
でも、こいつも何とかしないと、もっとやばいことになると思う。
今、僕にできることは……。
「お前たちを速攻で倒すことですね……!」
「ハッ。やれるもんならやってミナ!」
僕は息を吸い込んだ。
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