いつも通りの日常
——学校にいつも通り登校し、いつも通りに授業を受ける。
「あぁ~!疲れた~!」
「ワンドさん、あともうちょっとですよ!」
「そうだよ、ワンド君。頑張ろう!」
術技祭以来、学校ではこの四人でつるんでいる。
最近、自分の恋を自覚させられたので、この友人三人の関係もなんとなく察せられるようになった。
僕だけ茅の外のように見えるが、傍から見る人間関係も面白い。
そんな感じで学校を過ごし、研究所にも顔を出す。
研究所では、今現在、あれこれの手伝いをしている。
いつか、僕も何かしらの研究をしたいな、と思いながら、手伝いをしていると、
ハイント様が向こうからやってくる。
どうやら僕に用事があるようで、声を掛けてきた。
「リック君、ちょっといい?」
「あ、ハイント様、すみません。今日はお菓子持ってきてないんですよ」
「それは自分で買うから大丈夫だ。それよりも大事な事」
「何です?」
僕がそう聞くと、ハイント様は答えた。
「君の父親、つまりはラインスト公爵家に抗議文を送った。そのうちにどうにかする必要が出てくるだろう」
「……ついに、なんですね」
「あぁ」
ハイント様は静かに答えた。
「理想はこのまま何事もなく、ラインスト公爵が公爵の座を譲ってくれるのが一番だが、まぁ、そう上手くいくわけもあるまい。だから、こちらとしても強硬手段に出ようと思っている」
「強硬手段?」
「公爵の家に探りを入れれば、まずい事の一つや二つ、出てくるのはルース君との話し合いで予想がついている。さもなければ、税収のみであんなに豪勢に過ごせるとは思えん」
「まぁ、それは向こうも把握済みだろう。だから、君たちの元に実力行使する可能性も高い。だから、気を付けなさい」
そう言ってハイント様は真剣な目で僕を見ている。
僕は、その言葉に頷いた。
「はい。ルース兄様たちにも言っておこうと思います」
「それをお願いしたくて、君を呼んだ」
ハイント様はそう言うと、「じゃあ、私も色々とすることが有るから」と言って去っていった。
——心なしか、胸騒ぎがした。
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