問題解決?
「なるほどね。術技祭にでるの?」
「はい。クラスの友人が誘ってくれたので……」
「はー……懐かしいですねー。私は何発表したっけ……」
トキシックさんも昔を懐かしむように話している。
「それで、守るための魔法を研究、発表したいのに、いったいどうすればいいのか分からないと」
「はい……」
「今は先生たちも上級生に付きっ切りのやつも多いからな……。簡単に教えられればリック君に伝授するが……」
と、ハイント様は唸っている。
「あ、それなら私が直接教えに行きましょうか?」
「「「え?」」」
周りの皆がギョッとして手を上げているトキシックさんを見つめる。
「い、いや、それなら確かにそれが一番いいが、いいのか?」
「そうですよ、トキシックさん、自分の研究は……?」
「私の研究は今回の奴でだいぶ進みましたし、教えながらでも行けますよ?それに、今までの事もまとめなくちゃいけないので、それを使いながら実践的にやれば一石二鳥ですし」
「それは、そうだが……」
「それに、リック君にちゃんとお礼をしないと。ここまで実験が進んだの、結構助かってるんですよ?」
トキシックさんはそう言うと、僕を見る。
「報酬はもちろん渡しますが、それだけじゃ私たちの気持ちは収まらないです。だから、受け入れてください」
「……はい」
そう言われると、僕は頷くしかなかった。
「それじゃ、どうしようか……学校に入れるかな?私」
「……そういう手配は私がやろう。まぁ、OGを学園に入れるぐらいだったら問題ないだろう」
「ありがとうございます!」
トキシックさんはハイント様にお礼を言うと、荷物をまとめ始めた。
「じゃあ、私は準備とかもしなきゃいけないので、これで!」
そう言って研究室を出ていった。
あっという間の出来事で、少し混乱はしているが、とりあえず、問題が解決したことだけは分かった。
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