そして研究は……
その日、家に帰ってヨツハに今日学園であったことを話した。
「へぇー……そんなことがあったんだ~!」
「とりあえず、僕たちのグループで、守るための魔法について研究することになったんですが、どうにも足がかりがつかめなくて……」
僕がそう言うと、ヨツハはパッと返す。
「だったら、餅は餅屋っていうじゃん」
「餅は餅屋?」
僕がそう聞き返すと、ヨツハはハッとする。
「あ、専門の事は専門家に聞けっていう事」
僕はその言葉を聞いて、「あっ」という声を出した。
「ハイント様に聞けばいいんですね!」
「それが一番手っ取り早いと思う。第一、魔法の作り方なんて……」
ヨツハがそう言い切りそうになった時、「あれ?」とつぶやいた。
「……作れる……」
「え?」
今、なんて言ったのか、よく聞き取れなかった。
「あ、えーと、気にしないで!ちょっと今日は疲れたから寝る!」
「あ、ちょっと!?」
僕が止める暇もなくヨツハは部屋を出て行った。
「どうしたのかな……」
仕方がないので、ハイント様達に相談する前に少しでも進められたらいいなと、守りの魔法について考えた。
翌日。今日は学園に行った後、研究所に来た。
この前の毒魔法の研究の続きと、相談に乗ってもらう為である。
今日、学園でも少し話をしたのだが、まず、どうやって研究すればいいのかがよくわからず、手詰まりだった。
どうすれば、目的とされる魔法が作れるのか。
そもそも消費魔力量の問題もある。
どうすれば、それを減らしていけるのか。
先生は上級生の相手で忙しく、相談できなかった。
僕が「相談できる当てがあるかもしれない」と他の皆に伝えたら、皆は他に頼れる当てがないとのことで、僕に任せてくれた。
そして僕は今、研究所に訪れている。
手には、ヨツハの用意したお土産を携えて。
中身はケーキらしい。
ただ、「多分食べたことのない奴を入れてるから、美味しくなかったら教えて」
と言っていたので、少し楽しみである。
僕は、いつものようにハイント様の研究室に入る。
すると、待っていましたと言わんばかりの視線が僕に突き刺さる。
そこには、ハイント様だけでなく、トキシックさんたちもいた。
「おお!リック君!今日も持ってきてくれたんだね!」
「はい。ちょっと相談したいこともあって……」
「私に可能な事なら、できる限り相談に乗ろう!それじゃあ、それをこっちに渡してくれるかな?」
「所長!食べる前にこっちの研究もさせてくださいよ?毒が入ってない可能性が高いとは言え、毒見なしで食べるのは危険ですから!」
「……ううむ。分かった」
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