携帯
それから、今ある魔力でできるだけ色々な物を作ってもらった。
どうやら、ヨツハの国に有った物も、魔力を大量に使えば再現できるそうで、ケイタイと言う物も見せてもらった。
「携帯はね、写真を撮ったり、遠くの人と電話をしたり、ゲームが出来たりする便利な機械だよ!」
「しゃしん?でんわ?きかい?なんですか、それ?」
言っていることは全く分からなかったが、とにかく便利な物らしい。
「とりあえず、一台あげるね!なんか電話とか使えるみたいだし!」
そう言って、ヨツハが見せてきたものと同じ真っ黒な板を一つ手渡されて来た時は一瞬どうしようかと思った。
でも、そんなよくわからない物、という評価はすぐに覆った。
「じゃあ、LIME登録しとくね~!」
「LIMEとは?」
「無料で使えるメッセージアプリ!」
「めっせーじあぷり?」
そう言って、ヨツハが板を触っていると、僕の持っている板から『ピロリン!』と音が聞こえて僕は「おわっ」と板を地面に落とす。
「あ!?大丈夫?割れてない?」
「あ、えっと……大丈夫です」
僕は慌てて拾って板を確認するが、割れたりなどはしていないようだ。
「って、今の音は一体なんですか?」
「えっと、メッセージを受信した音、かな?」
「めっせーじ?」
「とりあえず、見るのが早いかな?」
そう言って、ヨツハは僕の持つケイタイを触っていくと、画面には「元気ですか~!」という文字が表示された。
「ほら、これがメッセージ!」
そして、ヨツハが再び板を触り始めると、今度は「私は元気だよ!」という文字が表示される。
僕はハッと気づいた。
「これって、遠隔で瞬時にやり取りができる機能ってことですか!?」
「まぁ、確かにそうだね、言われてみれば」
うんうんうなづいているヨツハ。
「いやー、これってスゴイ機能なんじゃないんですか?」
「私の国では当たり前の機能だったからなー……他にも機能有るけど?」
「これ以上はもうお腹いっぱいです」
僕は目をキラキラとさせてさらに詰め込もうとしてくるヨツハを丁重にお断りした。
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