ポテチ
僕は、ヨツハが言った不思議な響きの言葉を繰り返す。
「そう!お菓子!」
「これ、お菓子なんですか……?」
全く見たことのない造形の袋。
これは包装だろうか?
それをヨツハは持ち上げ、袋の上の部分を両側から引っ張る。
「えいやっ!」
そうすると、袋はきれいに裂ける。
「ここから取って食べる!」
そう言ってあろうことか、ヨツハは袋から直に薄くスライスされた何かを取り出すと、それを口に放り込んだ。
「……え!?」
流石に作法をあまりにも無視した食べ方に僕は言葉を失った。
しかし、それでヨツハはおいしそうにパクパク食べている。
ヨツハは、それをじっと見ている僕を見て、ハッとする。
「あ、ごめん。食べる?」
そう言ってヨツハは袋の中身を僕の方に向けてくる。
僕は、それを見つつ、喉をごくりと鳴らした。
……ええい、ままよ!
僕は、袋の中に手を突っ込んで、それを一枚とって、口に運ぶ。
口に入れたそれは、多分揚げられた芋だった様で、多少の歯ごたえと、程よい塩味が食欲をそそる。
ダメだと分かっていても、手が止まらない。
気づけば、ヨツハと共に一袋を完食していた。
「……結構おいしかったですね……」
「でしょ?」
ヨツハはそう言って何かをまた作り出した。
今度は、四角い袋だ。
ヨツハはその袋の上の部分だけを器用にはぎとると、中から布を取り出す。
「はい、リック君もこれで手を拭いて」
「ありがとうございます」
ヨツハから貰ったそれを手に取ると、濡れていたので、それで手についた油や塩をふき取った。
「あ、あの、これはどうすれば?」
僕は汚れをふき取った布をどうすればよいのか、ヨツハに尋ねる。
「あー、大丈夫、そのうち消える」
「え?」
ヨツハがそう言うと、僕の手に持っていた布はスウッと消えてしまった。
「あれ?」
「なんか、いらない物とかは消えるんだよねー……仕組みは分からないけど」
「そ、そうなんですね……」
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