翌日
「大丈夫かな……」
翌朝、僕は昨日混乱していたヨツハの事で頭がいっぱいだった。
とりあえず、支度を済ませてヨツハの部屋の前まで行く。
僕は、念のため、扉をノックし、呼びかける。
「ヨツハさん、大丈夫ですか?」
すると、扉の向こうで、ドン!という音が鳴り、その後バタバタと部屋を駆け回る音と、
「も、もう少し待って~!」
という悲鳴が聞こえてくる。
やがて静かになると、部屋の中から恥ずかしそうにヨツハが顔を出した。
「ご、ごめん、寝てて……」
「いえ、大丈夫です。昨日様子がおかしかったから……」
僕がそう言うと、ヨツハはフフッと笑う。
「あ、大丈夫だよ、問題ない」
ヨツハは笑っているが、その笑顔には違和感を感じた。
しかし、追及するのもどうかと思ったので、言いたいことを飲み込む。
「そ、それじゃあ、朝ご飯食べに行きましょうか」
「わ、わかった!」
そうやって僕たちは朝食を食べに向かう。
ダイニングへ入ると、もうルース兄様とミケアは座っていた。
「お、二人とも来たか。それじゃあ、朝食を取ろうか」
「……」
ミケアは人見知りをしている。
まぁ、昨日も初対面のヨツハに挨拶はできていなかったが。
「あ、そういえば、ミケアはまだ挨拶してなかったな。彼女はヨツハ。ちょっと特殊な事情から、一時家で身柄を預かることになった人物だ」
「よ、よろしくね、ミケアちゃん……!」
「……よろしくお願いします」
「詳しい事情は後で説明するよ。なんせ、朝ご飯が冷めちゃうからな」
「……分かりました」
ミケアはふてぶてしく返事をしている。
「よし、じゃあ、食べようか」
ルース兄様の一言で僕らは朝ご飯を食べ始める。
ヨツハは、何やら周囲に並んだ皿や食器を見て、僕の方をちらちらと見ている。
多分、使い方が分からないんだろう。
僕はなるべくヨツハに見えやすいようにできるだけ大げさに、食器を使ってご飯を食べる。
ヨツハは僕の見様見真似で食べ始めた。
ヨツハの食事はぎこちなくではあるが、様になっていた。
朝食を食べ終わった後、僕たちは一旦部屋の方へと戻ってきていた。
幸いにして、本日は学校が休みであるため、結構な時間、空いている。
とりあえず、ヨツハとどうするか、考えていたところ、ヨツハから
「少しだけ、話があるの……」
と言われた。
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