生徒会
それから僕は、ルース兄様と生徒会室に来ていた。
生徒会室は先ほど入った学園長室と負けず劣らず豪華で、何故か一番奥の机とその手前の机、それからそれ以外の二つの机には書類が山積みになっていた。
「よし、じゃあ、そこで時間をつぶすと良い。ほら、なんか、魔力を増やせるんだろ?」
「わ、分かりました……」
ルース兄様が差した先は、ふかふかのソファだった。
僕は慣れない環境に少し緊張しつつも、さて、クリックしようかと画面を開こうとする。
その時、ルース兄様が、一番奥の席に座るのを見るまでは。
「え?」
「ん?どうした?」
「ル、ルース兄様、それは?」
僕はルース兄様の目の前にある紙の束を指さす。
「ん?あぁ。これはあれだ、色々こまごまとした手続きだ。なんか部活動とか、行事とか、そう言ったことの手続きとか承認とか、色々な」
「そ、そんなにあるんですか?」
「まぁ、ずっと昔はやっていたのを、近年は生徒会がサボっていたらしくてな?だから領主の勉強もかねてやっているんだが……」
「でも、これって多すぎませんか?」
「まぁ、多いんだが……」
ルース兄様が言うには、色々な学校の細々としたことをいちいち書類に書いてまとめてあるらしい。
「だから、本当に見ていくと、どうでもいい内容のものとかがほとんどなんだよな。例えば生徒会に関係のない精算書とか……」
「……手伝いましょうか?」
「ちょっと、守秘義務とかもあってな、他人に安易に任せられないんだ……」
「そうなんですか?」
「みかけ上は多く見えるが、実際必要な書類は少ないんだ」
そう言ってルース兄様は、書類を見始めた。
「だから、リックは気にするな!それに、他のメンバーも頑張ってくれてるし……」
僕は、仕方なく真面目に仕事をしているルース兄様の目の前でちょこちょこと作業を始めたが、正直集中できなかった。
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