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【完結】内気な聖女アンジェリカは目立ちたくない  作者: 安ころもっち
エルザード帝国・イースト地区編

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/// 28.速攻!特攻!飛び込めゴブリンの村

心地よい日差しを浴びて目覚めるアンジェ。昨日の注意が効いたのか、はたまた昨日の頑張りでいまだ爆睡中だからなのか、今日は額が平和だったようだ。しかし、ゆっくりとした目覚めを感じていたはずだったのだが、なぜか変な夢を見ていたような気がしていて、あまりスッキリはしていなかった。


目覚めたアンジェは階下からざわざわと人の声が聞こえてくるのが分かる。


この時間からこんなに騒がしくなるのは珍しい。何かあったかも。そう思いながら身支度をするとキュルを寝かせたまま1階の方は階段上から覗き見た。そこにはこの時間ではありえない、いやお昼時だってこんなに人は集まることはない人が集まっていた。


そんな人数が集まり、何やら只ならぬ話し合いをしているようだった。そしておもむろにカウンターにいたラビと目が合った。


「アンジェちゃんおはよう」そういって2階まで上がってきたラビはアンジェを抱きしめる。暖かさに包まれながら「何はあったのお姉ふぁん」と顔をぐりぐりと埋めながら尋ねた。


「ちょっと騒がしいよね。今ね、緊急クエストが発生中なのよ」


ラビの言葉に顔を話したアンジェは「緊急クエスト?」と疑問を口にする。話を聞くと、今朝早くに南西側に数キロ離れた小さな村の近くに、ゴブリンの村ができてるようだと報告があって、上級冒険者に指名依頼が出て確認にいってもらったところ、どうやらゴブリン村が形成されていたということだった。


しかも古代種(エンシェント)ゴブリンが誕生したらしいという話。


古代種(エンシェント)ゴブリンを知らないアンジェは首を傾げたため、ラビの説明は続く。


古代種(エンシェント)ゴブリンは飢餓状態のゴブリンが稀にしかしない休眠状態になり、そのまま数千年、地中深くに埋もれ、龍脈から魔力を吸収して成長、進化するのだという。その古代種(エンシェント)ゴブリンが何かの拍子に地上にでてくることがあり、今回それが起こってしまったようだという、あくまで推測ではあるが、そのような報告が上がってきているのだからさらなる調査と、万が一の自警団を準備しなくてはいけないらしい。


魔力を大量に貯え、そのエネルギーでゴブリンたちを進化させながら増殖し、それらを統率するので、村として認識されたころには大量の進化系ゴブリンの厄介集団となってしまうのである。


古代種(エンシェント)ゴブリンがいるだけで、通常のゴブリン村よりはるかに難易度が上がってしまう状況であろうということだった。


ここイーストではその出現記録がないため最初疑っていたが、古代種(エンシェント)ゴブリンの特徴である金色の光を放つ様子を、命からがら逃げてきた冒険者がはっきりと見ていたらしい。そしてすでに村からは女性や子供たちが何人か攫われたとみられている。


ゴブリン・・・私でも知識はある。攫われた女たちは繁殖のために利用されるのだろう・・・そのことを考えてしまったアンジェは「私がいく!」と口走ってしまった。


「駄目よ!アンジェちゃん!」


次の瞬間、アンジェの体はラビに強く抱きしめられていた。


「ゴブリンが村を形成するとね、体が大きく強いハイゴブリンやキングゴブリン、魔法を使うメイジゴブリンや弓を使うゴブリンアーチャーなどが何体か生まれるの。さらに問題の古代種(エンシェント)ゴブリンが出現しているのなら、一気に何十体もの上位ゴブリンが強制進化させられて、戦闘にでもなれば統率された軍隊のような連携をみせてくるの!危険なのよ・・・」


その言葉に、ラビのアンジェを思う気持ちがたくさんこもっていることが分かる。でもアンジェは首を横に振る。


「アンジェちゃん。確かに深層に行けるのだから、10や20の上位種でも問題ないかもしれない・・・でもね。100や200だとさすがに・・・普通は軍隊として動くのよ。今回はさらなる被害が出ないように軍が動くまでの時間稼ぎとして、冒険者を集めて防衛戦を行うだけなのよ・・・」


「大丈夫・・・キュルもいる。絶対に負けない!」


力強く宣言するアンジェに、すでに目が覚め後ろに張り付いていたキュルが「キュルル!」と鳴く。そしてラビのため息がギルド内の騒音にかき消されていった。



◆?????


古代種(エンシェント)ゴブリン。


そこら中に沸いては増える厄介者ゴブリン。初級冒険者たちでも簡単に討伐できるそいつは、群れを作り初級冒険者の難敵となり、さらに村を形成し、ひっそりと数を増やし、やがて進化種が生まれ、村のボスになり、一定数を超えると近隣の村人を攫い、それを(にえ)とする。そして最後には上級冒険者たちに狩られる運命だ。


そしてここにいる一匹のゴブリン。いや元ゴブリンは、そんな村からあぶれ、目立たない小さな洞窟の奥にひっそり眠る怠け者のゴブリンだった。


眠ることで栄養を最低限に抑え、飢餓状態にすることで周りの魔力を吸収し、数千年をその場所ですごし、その長い期間で地中深くに埋まりながら生き永らえ、その魔力の循環により圧倒的な力を内包する。


実際、この世界の地下には、数万年~数百年と地中に眠る古代種(エンシェント)ゴブリンの候補が多数埋もれている。それぞれがいつの日かゴブリンの頂点になることを夢見て・・・はいないのだが、怠け者故、何も考えずに惰眠を貪り、意図せず力をため込むのだった。


そしてここにたまたま誕生したのがこの古代種(エンシェント)ゴブリンであった。


体の渇きを感じ目を覚ましたそれは、体に内包する力を使い腕を掻く。そして日の光を求め、上へと掘り進めついには地上に顔を出す。そして光をあび、酸素を吸い込み、その特徴である金の魔力を噴き出して伸びをするのだ。


その金の魔力の波動につられて、多くのゴブリンが集まってくる。そしてその王を羨望のまなざしで崇め、そして力が授けられる。その数は瞬く間に増え、進化を繰り返していた。そして遂には近隣の村を発見し、その欲を満たすためにその場の住人を攫い、いざという時のために保管するのであった。



◆イーストギルド・南西道中


アンジェは走る。後ろにはキュルも速度を合わせて追随する。


アンジェ達にしてみれば、村までの約5キロの道のりはあっという間だ。その移動中二人は緊張を隠しきれてはいない。


そしてラビの簡略図の場所に到着すると、明らかに普通の村のようにわらぶき屋根の家が多数並ぶといった、文明的な風景を見るのであった。


「ゴブリン・・・結構すごいね・・・」


パッと見た限り、大小のかやぶき屋根の家が数十と並び、結構な面積の畑を耕したり、家を出入りして何かを運んでいたり、ゴブリンがまるで人間のように生活していた。このゴブリンたちの生活を一方的に壊してもいいのだろうか?


そんな考えも一瞬よぎったが、彼らはすでに近隣から人を攫っている。その時点でもう滅すべき魔物なのだ。


「よし!行こう!」そう言ってアンジェは第一歩を踏みしめる。「キュル!」と勇ましい鳴き声も確認してから、その足に力をこめ神速で何かを運んでいた近くのゴブリンの首をはねた。


しばらくは「ギャギャー」と大声を上げ、手作り感満載のこん棒を片手にこちらに攻してくるゴブリンたち。それを次々に薙ぎ払っていく。キュルも楽々と真空の刃を飛ばし狩り進んでいく。当然ゴブリンなど、たとえ何万匹がいても汗一つかかず殲滅する自信はあった。


そして少し時間が経過すると、奥の方の畑で作業をしていたであろう体躯の良いハイゴブリンが数十匹こちらへ向かってきていた。それぞれの手には大きな(クワ)のようなものを持っていた。


そして豪快なスイングでこちらを攻撃してくる。途中、石の矢じりがついた木の矢であったり、こぶし大の炎が向かってきていたが、躱して、薙ぎ払って、そしてハイゴブリンの首を狩って終わらせた。


あらかた向かってきたハイゴブリンを一掃すると、遠目にこちらを窺っていたゴブリンアーチャ―やメイジゴブリンは姿を隠したようだ。それはそうだろう。放った矢も魔法も、アンジェは一応は躱したり薙ぎ払ったりするのだが、いくつかは直撃しないまでもその体に傷をつけてもおかしくない攻撃が通っているはずであった。


そして当然のごとく絶対聖域(サンクチュアリ)ではじかれてアンジェはいまだに無傷である。


明らかにチートで無敵のアンジェに後方部隊の彼らは打つ手なしと引き下がるのであった。


そして奥のひときわ大きな家屋の巨大な扉が開くと、中からぞろぞろとキングゴブリンたちが出てきた。そして後ろに通常のゴブリンと変わらない大きさのゴブリンが守られるようにでてきた。


「ぐがー!」


そのゴブリンが大きな咆哮を上げ、体からは金色のオーラのようなものを放った。アンジェはあれが古代種(エンシェント)ゴブリンなのであろうと認識した。


そして襲い来るキングゴブリンたち。手には重そうな大剣をもっており、ブンブンと振り回してこちらを狙ってくるのでさすがに気が抜けない。何度か攻撃を受けては後ろに弾き飛ばされてしまう。


攻撃の合間に大玉転がしに使えそうな大きな火の玉が投げ込まれていた。さすがにあれは無理。多分、絶対聖域(サンクチュアリ)を超えてダメージ必須であろうと感じた。おそらくメイジゴブリンの高レベルの個体か上位種がいるのだと思う。


アンジェも中々余裕がなくてキュルの方を確認していなかったのだが、その大きな火の玉が飛んできた方を確認すると、キュルが高速で飛んで行って次々にその魔法を放ったと思われる個体を狩り取っていった。


さすが我が()!と感嘆しながら、目の前のキングゴブリンに向き直る。


冷静に・・・そう思ってその大剣の動きを見ながら神速で突っ込んでいく。横を通り過ぎる大剣にビビりながらもそのキングゴブリンの一匹に星切(ほしきり)を叩きつける。ガキンとした鈍い音と共にアンジェの手が痛む。


苦痛に顔をゆがめながらもバックステップで距離を取る。固い・・・でも狩れないほどではない。目の前のキングゴブリンは肩口から血を流し膝をついていた。


「片手だと無理っぽい」


体勢が不十分で片手で勢いよく攻撃を加えた結果、傷を負わすことはできたが、手が痛い。これで残りを倒しきるには手首が死んでしまう。


「気を付けながら近づいて両手でザンッ!だね」


そう呟くとさっきまで以上に気を張って足を動かした。そこに周りの邪魔ものを狩り終わったであろうキュルも近づき「キュルル」と声をかけてきた。


先ほど傷を負った個体は後回し。二人で先ほどとは別の個体に切りかかった。今度はキュルと同時なので振り回す大剣にも迷いが見える。するりと躱すと両手でしっかりと力をこめた星切(ほしきり)でザクリと深く突き刺し、そのまま横に回転しながら肉をそぎ落とした。


キュルの方も真空刃をぶつけ、小さな傷を増やしていった。さらに追加の攻撃を加えていったアンジェは、3度目の攻撃でその命を狩り取ることに成功した。


周りから距離を取りひと呼吸したアンジェとキュル。その視界には古代種(エンシェント)ゴブリンが先ほど負傷した個体に光をかざして傷を瞬時に直している様子だった。


「えぇー」


そんな声が漏れたアンジェは、その後に負傷していた傷が治り、さらにはゴツゴツとした岩のような鎧のような、そんな形状の何かが首周りに付与されていくのを眺めていた。


「パワーアップもするんだね・・・」


これ以上あんなのを増やすわけにはいかない。個別に最後まで狩り切っていくしかない。そう思って別の個体に狙いを定めて狩り切ることを決めた。


繰り返しの討伐作業。途中3体ほどのキングゴブリンが連携を使い始めていた。これも古代種(エンシェント)ゴブリンの能力によるものなのか。何度か大剣を受け弾き飛ばされるも、3体に囲まれ、さらにその周りを5体ほどが囲んでいる。がアンジェはその輪を抜け出すことが中々できなかった。


焦りを感じつつも、覚悟を決めたアンジェは、足を止め防御態勢(ガード)を発動して身構えた。ガシンとした衝撃を体に感じる。3本の大剣がアンジェにぶつかる音である。そしてアンジェにダメージを与えることなく動きを止めた大剣を両手で払い、無防備になっている3体の顔を横に一回転して切りつける。


たまらず悲鳴を上げて大剣から手を放し顔を覆うキングゴブリン。その隙を見逃せるはずもなく次々とキュルと二人で攻撃をぶつけていく。そして3体が倒れ込むとさすがに蘇生はできないだろうとは思ったが、万が一もあると思い急いで収納したアンジェ。


次はその周りを囲む5体だ。じりじりと距離を詰められ輪が小さくなる。


もちろん次に来る攻撃は防御態勢(ガード)で受け止める。先ほどで完全に受けきれるとわかってはいるのだが、その衝撃や恐怖はなくならない。でも負けるわけにはいかない。と気合を込めて隙のできたそれらに攻撃を加え、そして狩り倒していた。


残りはキングゴブリンが10体ほどと、古代種(エンシェント)ゴブリンのみ。もちろん周りの家の中には他のゴブリンたちがいるかもしれない。でも結局はこのキングゴブリンを討伐して、古代種(エンシェント)ゴブリンを打ち取れば終了である。


そして目線の先には古代種(エンシェント)ゴブリンがギャーギャーと奇声を上げている。まるでキングゴブリンたちに叱咤激励をしているようだった。


その声を受けてかは知らないが、先ほど新たな力を付与されたゴツゴツキングゴブリンくんを中心にこちらを囲っている。


なんか・・・さっきより、全身のいたるところがゴツゴツとした岩の鎧のようなものが付与されていた。そして大剣の二刀流というパワーアップぶり。そしてその大剣は振り下ろされた。他の個体とは明らかに違う剣速。


ビュンビュンと音を立てて器用に両手を動かすそれをなんとか躱す。額には汗が浮かぶ。これを受け止めていいものか・・・剣速が上がったことで防御態勢(ガード)で果たして受けきれるか不安が止まらない。


大丈夫!危険察知は鳴ってない!そう強く思って恐怖を押し込める。勇気をもって防御態勢(ガード)を使い身構える。次の瞬間、今までで一番の衝撃を受けて苦悶に顔をゆがめる。痛みはほとんどない・・・だけどその左右からの圧に息苦しさを感じる。


両手から放たれた左右からの斬撃である。アンジェが大きく息を吐き顔を上げ目の前のゴツゴツキングゴブリンくんを見据え・・・その眉間に両手で下向きに持ち直した星切(ほしきり)を力いっぱい突き刺した。


そのキングゴブリンの両目がぐるんと回り白目を向くのを確認すると、その巨大な体躯を収納へ収め安堵した。


それを見ていた周りの9体のキングゴブリン達は狼狽え、そして後ろで叫んでいる古代種(エンシェント)ゴブリンとアンジェに目線を行ったり来たりさせていた。


このまま一気に・・・そう思って動いたのはキュルだった。アンジェより先に速度を上げて個別にその顔を切り裂いていく。アンジェのやり方を見て学習したのであろう。突然切り裂かれた顔面にもうパニックになるキングゴブリン達。


それらをすかさず倒していくアンジェ。二人の華麗なコンビネーションである。阿吽の呼吸とはまさにこのことだ!とアンジェは鼻息を荒くしていた。数が少なくなり終わりが見えてきたのも気持ちを楽にさせてくれた。そして残りもすべて倒しきると、ラスボスへとしっかり目線を送るのであった。


その相手、古代種(エンシェント)ゴブリンがこちらを真っ赤にさせた目を見開き睨みつけ、そして2度、3度と光を放ち、その体がハイゴブリンほどの大きさへとかわる。そして体がブレたと思った瞬間、アンジェのお腹に衝撃が走った。


どうやら神速のようなスキルで近づき、手の持った長剣で横なぎにされたようだ。とは言え痛みはあるが、切り裂かれたわけではない。絶対聖域(サンクチュアリ)は超えてきたが聖者の衣(女神の祝福)でダメージはかき消される程度であったようだ。


「危険察知は鳴らなかったしね・・・」


そんなことを言いながら、少し痛みを感じたお腹をさすった。


視線の先の古代種(エンシェント)ゴブリンはさらに光を重ねる。そしてキングゴブリンほどになった体躯で、そばにあった大剣を拾ってこちらを睨みつけていた。


次の瞬間、アンジェの危険察知が反応したのでその場から横に飛んだ。さっきまでたっていた場所には雷撃がガガガと音を立て落ちていた。


「ま、魔法もあるの?・・・やっぱりお姉ちゃんの言う通り・・・油断できない相手だったね・・・めっちゃこわい・・・」


目の前の脅威を感じながら防御態勢(ガード)で身を固める。そして動き出した古代種(エンシェント)ゴブリンの大剣による斬撃に、身構えたアンジェの体が浮いた。


「いったぁーー!」


この世界に来て一番の痛み。聖者の衣(女神の祝福)を切りつけることはできていないが、確実に体に強い痛みを感じた。道理で危険察知が反応するはずだ。とは言えキングゴブリンの時のように、隙を見せた目の前のそいつに攻撃を・・・と思ったのだが、すでに視界に古代種(エンシェント)ゴブリンはいなかった。


次には背後からの圧を感じで前に飛んだ。そこには雷撃が落ちた音が響いた。


とっさに飛んだため体勢を整えるまで時間がかかったアンジェを狙い、次の斬撃が加えられる。しかしその斬撃を横から邪魔するものが居る。キュルの真空刃が古代種(エンシェント)ゴブリンの横っ腹にぶつかり、そのことでアンジェのすぐ横を軌道を変えて通り過ぎていった。


今度はと振り向きざまに古代種(エンシェント)ゴブリンを追う。神速を使ったその攻撃はその背後を深く切りつけた。


そして弱々しく鳴いたそいつの首に、そのまま第二撃を加えた。


深く刺さる星切(ほしきり)。手ごたえは十分であった。収納を試みるとあっさりとそれが吸い込まれ。


ほっとため息をついてその場にぺたりと座り込んだアンジェに、キュルが嬉しそうに鳴き声を上げると頬に擦りついていた。この世界にきて一番の疲労感。少しだけ死を感じたアンジェだった。キュルに癒された後は念のためステータスを確認する。


◇◆◇ ステータス ◇◆◇

アンジェリカ 14才

レベル6 / 力 S / 体 S / 速 S+ / 知 B / 魔 C / 運 S

ジョブ 聖女

パッシブスキル 肉体強化 危険察知 絶対聖域(サンクチュアリ)

アクティブスキル 隠密 次元収納 中回復 防御態勢(ガード) 神速

装備 星切(ほしきり) / 聖者の衣(女神の祝福) / 罠感知の指輪

加護 女神ウィローズの加護

使役 キュル(神竜)

装備 竜撃の爪(ドラゴニッククロー) / 神徒の魔力輪(フォロワーリング)(女神の加護)


「あっ!やった!」


レベルが一つ上がり6に、知力もBに上がり、そして素早さがS+というものになっていたアンジェは喜びに声を上げた。


お読みいただきありがとうございます。安ころもっちです。

現在毎日更新でがんばります!

期待してる! 早く続きを! 読んでやってもいいよ!


そんな方はブクマや下の☆を押していただけるうれしいです!

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