第五話 現代の子供達
現在、世界の人口は約65億人。
一日につき約38万人、一年間で約一億4千万人が生まれている。
日本では体外受精などの高度不妊治療で出産した数は年間約1万人。
アメリカでは精子バンクを利用した出産数が年間約2〜3万人、代理母による出産数は一年につき約1000人。だが、その中には代理母からエイズ菌に感染した新生児が引き取り手のないまま病院の隔離室で死を待つケースなどもあった。
また、アメリカでは外国人の子供を養子にする数は年間約2万人、ドイツやフランスなどでは約1000人。
宗教や慈善団体などを通じた養子縁組を装って世界中で行われる子供の人身売買数は毎年約120万人。もちろん、この中で幸せに暮らせる子供の数よりも強制労働や売春、あるいはどこかのお金持ちの子の犠牲となって臓器提供をする為に売られていく貧しい子供の数の方がずっと多い。
さらに、2003年(平成15年)度における日本での離婚件数は約28万4千組、母子世帯数は約122万人と急増し、そのうち78%が離婚で母子家庭になり、5.8%が未婚のまま出産して母子家庭となった。
アメリカやイギリスなどでは避妊をしようとしない10代の出産が急増しており、彼らのうち父親の違う子供を次々と産んでは扶養手当で生活するシングルマザー(未婚の母)が社会問題となっている。
また、日本では離婚後、裁判所で定められた正当な養育費を支払わない父親が急増し、所得の低い母子家庭では給食費を払えない子供が続出してきている・・・。
一体、彼ら親達はいつになったら気づくのだろう?
名もなき子供達の声なき叫びを。
彼らのうちの一人はあなた達にこう訴える、
「たった一人の子供でもあなた達の“物”じゃないんです!」と。




