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33 食欲はないに決まっています

11月投稿しないとか言ってたくせに平気で投稿します(笑)

でも忙しいんで投稿頻度は多めに見て下さーい。

大ジャンルを変えさせていただきました。

皇宮での食卓の場で私とアルベイン陛下は食事をとっていた。私の後ろにはエバ。アルベイン陛下の後ろにはロンが立っている。


「どうした?あまり食欲のないように見えるが…。」

「そ、そうですかね。あははは。」


…自分を殺そうとする人物が同じ空間にいるのに食事に手が進むわけないじゃない。


表情には出さないようにはしていたが、私は心の中ではアルベイン陛下を心底睨んでいた。…どうして彼は私を始末しろなんて命じたの?やっぱり、パトリック殿下が原因だと思うんだけど…。


というか、パトリック殿下はどうして私を襲いに来ていないんだ?普通、あの人なら隣国だろうが関係なしに私を殺そうとしてくると思うんだけど…。


まさか、陛下がパトリック殿下の駒になった!?私を殺せとパトリック殿下に命じられちゃったとか!?


…いやいや。皇帝である彼がまだ王太子殿下という身分である彼に命を受けるなんてまずあり得ない。格差が大きすぎる。そんなことがあるとすれば、パトリック殿下が国王となってからだろう。


だったらどうして私を殺そうと…。


そんなことを考えていると、あることを思い出してしまった。


アルベイン陛下はセリーナに思いを寄せていた…。ってことはだよ?


「お嬢様。」


パトリック殿下がミアがセリーナを虐め、嫌がらせ、身分差別をした挙句、婚約破棄をしたとアルベイン陛下に言ったとしたら?


「ミアお嬢様。」


だとしたら、アルベイン陛下がそのことで私に怒りを覚えて私に断罪を与えるために始末しようとしていたとしてもおかしくない…。


「ミアお嬢様。」

「ひゃい…!」


突然名前を呼ばれ、思わず変な声を出してしまった。…あらやだ。恥ずかしいわ。


私を呼んだロンを見ると彼はナイフを片手に持っていた。思わず身震いをしてしまう。


「それは、何を切るためのナイフ…?」


私を殺すためじゃないよね…?あはは。まさかね。


「先程から、このお肉をもう少し小さくお切りしますかと尋ねていたのですが…。」

「あ、え、そうなの!?ごめん、考え事しててなかなか気づかなかったよ〜。」


これはほんとのことだ。真実なんだから、怪しい行動じゃあ、ないよね?


「お嬢様。もしやお疲れでございますか?でしたら、すぐにでもお部屋へお戻りに」

「大丈夫よ、エバ。心配してくれてありがとう。」


殺されるかもしれないっていうある意味体調不良ではあるけどね。


「…。」


アルベイン陛下が無言で私を見つめているのをこのとき私は気づかなかった。

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