31 闇のある密議
衝撃的事実。もしや、大ジャンルが大ではない可能性が…。ごめんなさい。でも、見続けてくれると
ありがたい(´;ω;`)
⚠あと今日は普段と形式が違います。
『話が違うじゃないか。』
アルベインの耳元で確かにパトリックはそう呟いたのだ。
ミア達の馬車を出発するのを見た後、アルベインとパトリックはとある部屋へと向かった。その部屋は必要最低限のものしか置いていないさみしい部屋。
だけれど、アルベインとパトリックが話をするのには丁度よい部屋であった。
「一体どういうことだい?アルベイン。」
ワインを一口味わい、アルベインのグラスにもパトリックはワインを注ぎながらアルベインにそう尋ねた。アルベインはそのワイングラスを手に取り、少し振りながらも口を開く。
「計画が変わった。」
「私はそれを聞いていないけど?どういう風の吹きまわしかな?」
パトリックは肘をつく。彼は笑みを浮かべていた。本当に彼が何を考えているのは分かるものはこの世に存在しないだろう。
「あの女が俺に求婚をしてきた。」
アルベインの言葉にパトリックは珍しく驚いていた。そして、もの珍しいものを見るかのような腹黒い表情を浮かべる。
「へぇ、ミアが?とてもそんな度胸のあることができるとは思えないけどねぇ。ましてや、隣国の冷徹と呼ばれる皇帝に。」
パトリックはまたもや口にワインを一口注ぐ。アルベインはワインに写る自身をじっと見つめていた。とても冷たく、獲物を今すぐにでも噛みつきそうな眼差し。だけれど、彼はもうそんなことは分かりきっている。
「もしかしたら、俺達の計画に勘付いているとな。」
「まさか…。…いや、そうかもしれない。」
パトリックは顎に手をあてて、なにやら考え込んでいた。どうしてミアがアルベインに急に求婚を?その理由は計画を知ってしまったから?などと考えているのだろう。
「求婚を断れば他の者に求婚、もしくわ国外逃亡、告発、脅しを仕掛けてくる可能性があった。」
「だから求婚を受けた…と?」
「あぁ。」
アルベインはようやくして、ワインを口に注いだ。彼は酒に強いらしい。勿論、パトリックもだけれど。
「ならなぜ、あそこで彼女を助けたんだ?あのまま殺せばよかっただろう?」
パトリックの問いかけにアルベインは少しだけ口角を上げた。そしてニヤリと微笑む。
「あんな死に方じゃあ、納得できないだろう?」
とても怖い一言だった。パトリックはフッと笑みを浮かべ「怖いね〜、アルベインは。」と思ってもいないことを平然と笑顔で言った。
この会話を一般人が聞いたらきっと気絶するに違いないだろう。だからこそ、この2人の会話の際は絶対に部屋に人を入れたりはしないのだ。
アルベインが部屋を退出した後、パトリックはワイングラスには今度は別のワインが入っていた。
一度自分を助けてくれた人間を人は糸も簡単にして警戒を解く…。パトリックの頭にはおそらくそんな言葉が浮かんでいたのだろう。
「あのまま死んでいれば楽だったのにねぇ…。ミア。君はこれから…地獄を味わう羽目になるよ。」
彼はそう言って、ワインを飲むのを楽しんでいた。




