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だからこそ、グラントには隣に立つ男の思考が理解できなかった。
同族と呼べる存在、同胞と呼べる血の繋がりを持つ人々を、何のためらいもなく討つ。
そんなことができるものなのだろうか。
「艦長、発進準備、完了しました」
無数のディスプレイに囲まれた薄暗い部屋で、グラントは男の顔を盗み見た。
真っ直ぐ画面の群れに向けられた痩せ過ぎの顔からは、神経質、生真面目といった形容が容易に浮ぶ。
東洋人の血の濃さを感じさせる顔貌と一緒になって、その印象はより確かなものとして像を結んだ。
だからこそ、グラントには隣に立つ男の思考が理解できなかった。
同族と呼べる存在、同胞と呼べる血の繋がりを持つ人々を、何のためらいもなく討つ。
そんなことができるものなのだろうか。
「艦長、発進準備、完了しました」
無数のディスプレイに囲まれた薄暗い部屋で、グラントは男の顔を盗み見た。
真っ直ぐ画面の群れに向けられた痩せ過ぎの顔からは、神経質、生真面目といった形容が容易に浮ぶ。
東洋人の血の濃さを感じさせる顔貌と一緒になって、その印象はより確かなものとして像を結んだ。