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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 2
121/332

29

 血脈、という概念を、リチャード・グラント大佐は重視していた。


 彼のルーツは英国貴族に行き当たる。アメリカ合衆国がまだ新大陸と呼ばれていた時代、開拓に多額の出資をしていた一族だ。その後、本国で事業に失敗し、没落した一族は新大陸へ渡り、そこで再起を果たした。


 イリノイ州に居を構える現在のグラント家は、その土地の名士として知られ、一族のものの多くが政財界へ進出している。アメリカ社会に少なからぬ影響力を持つ、まぎれもない名家であった。


 そうした家柄、歴史、血の繋がりがあるからこそ、今の自分があるのだ、とグラントは幼い頃から感じていた。いや、それが家訓だった。父にも母にも、そう教えられて育った。


 齢五十を過ぎてなお、その教えはリチャード・グラントという人間性そのものとなって、彼の思考を支えていた。

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