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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 2
118/332

26

 近年、現実の世界では遠隔操作で飛行し、敵目標を空爆する爆撃機の開発が進められていて、事実、既に実戦配備もされているらしい。


 中には空爆による定点攻撃に留まらず、制空戦闘を行えるものさえあると、戦闘機の性能や技術などをまとめた情報サイトで見たことがある。


 それら最新の技術を駆使した無人戦闘機の類であるのならば、コクピットがないように見えるこのフォルムにも納得できる。


 ただ、と俊哉は機体の後方を見やった。


 そそり立つ二枚の尾翼の根元を注視する。


 機体を真横から見ている今の状態では分かり辛かったが、そこには明らかにジェットエンジンのノズルが見えた。


 俊哉の知っている限り、既に実戦配備されている無人戦闘機は、未だプロペラ推進のものだったはずだ。遠隔操作の精度の問題上、技術は未だ音速の世界を無人機に与えられずにいるのだ。


 既存の戦闘機とは一線を画すシステムの開発。


 ロバートはそう言った。それはつまり、このことなのかもしれない。《X―2》のフォルムと、ロバートの言葉から、俊哉はそこまでのことを想像した。ほとんど空想、妄想の世界と言ってもいい。


 だが、そこまで至って、ならば、という言葉が俊哉の頭に浮かんだ。

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