第13回 満寵、敵の策略を見破る
満寵は「征東将軍」に任命された。
これで、対孫呉の最高責任者であることがより明確となったのである。
この年、孫権が合肥攻撃を検討しているという情報が入ってきた。満寵は、兗州と豫洲の軍を招集してその防衛にあたるべき旨を上奏し、許可された。
満寵が万全の体制を整えるのを見届けた孫権は、何ら攻撃を仕掛けることなく、退却をした。
そのため、防衛軍の解散の命令が出たが、満寵は今回の孫権の退却は偽りの退却で、こちらが油断をしたらその隙をつくための行動であり、防衛軍の解散は今しばらく待つべきと言う上奏を行った。
実際、後日、孫権軍は再び侵攻をしてきたが、以前と変わらぬ防衛体制をみて、今度はそのまま引き返した。
合肥に新しい城を築く、という情報が出てから、孫呉は焦りを感じたのか、今まで以上に仕掛けてくることが多くなってきた。
孫呉の「孫布」というものが、揚州刺史の「王凌」に降伏したいと願い出てきた。ただし、単独で向かうことは出来ないので、迎えの軍を出して欲しい、という要望を出してきた。
王凌はこの申し出を信じ、兵を出して迎えに行くべきと上奏したが、満寵は敵の策の可能性が高く、慎重に対応をすべし、とした。
結果、数百であるが迎えの兵を出したところ、その半数以上が命を落とすことになり、結局、孫布の降伏の申し出は偽降であった。結局、満寵の慎重さが、被害を最小限にとどめたのである。




