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Episode72 追憶の祝宴

 次の日の夜、僕たち7人はオーロラさん、とジャック、アレクを誘い、近所の酒場で祝宴を開いた。

 バッファル島では18歳からお酒を飲むことが出来る。だが、20歳の僕と19歳のテーラはまた飲んだことがない。もちろん、18歳丁度のマリアも飲んだことがない。そこで、僕たち3人は初心者向けのアルコール控えめなお酒・ビギナーズエールを頼んだ。一方、酒に強いらしいバーロンとエリーナさん、それと、ジャックはハイボールを頼んでいたし、オーロラさんは調子にのってウィスキーを頼んでいた。また、お酒を飲めないアレクやリリーなどはジュースを頼んでいた。

 そして、店員さんがお酒を持ってきて、

「こちらがビギナーズエールで、これが、ハイボールとウィスキー。そして、オレンジジュースとアイスココアでーす。」

と説明しながら、卓上に置いた。僕はビギナーズエールが入ったジョッキを取り、覚悟を決めてゴクッ!っと飲み込んだ。それと、同時にマリアやテーラも同じように飲み込んだ。

 「味がしない。」

3人とも、第一声はそれだった。慣れていないからだろうか?味わうことが出来ない。僕たちはそんな思いで何とか飲みきり、これでお酒に慣れよう、と決意した。それと、同じころ、バーロンとエリーナさん、ジャックは飲み過ぎで完全に出来上がっていた。明日は、ジャックに剣を教える日なのだが、大丈夫かな?少し心配だが、オーロラさんはそれどころではない。彼女はグタッと椅子にもたれかけ、死んだ目で明後日の方向を向いている。それは、心なしか頭から蒸気が出ているような気がするほどの姿だった。何も見なかったことにしよう。僕はそう自分に言い聞かせて、テーラたちと話し始めた。

 「こんなにも安心感があると、安心感のなかった冒険の時のこと、いろいろ思い出すな。」

「えぇ。」

「そうね。」

僕たちはそんな会話をしながら追憶を始めた。

 

 まず、やはり一番印象に残っているのがテーラが急に告白してきたことだ。僕もいつか、告白しようとしていたが、先に来てすごく驚いた。今、思えば、アルカディア学園での出会い、あれが運命だったのかもしれないな。そんなことを思い浮かべながら、また、違うことを思い出す。


 フルゴル競技大会。あれで、改めて対人戦闘術を学んだ。だから、僕たちは以前より強くなり、だから、アークにも勝つことが出来たのだろう。

 そして、暗黙の森でリリーにあった。彼女は僕たちを影の騎士だと思って攻撃してきたが、疑いが晴れると彼女は自分の家に案内してくれた。その家は、コテージとツリーハウスが合体したよような見た目でとても憧れたっけか。あと、そこには、白ネズミのピュア、フクロウのワイズ、オオカミのジェントルがいた。そう言えば、あな3匹、今ことろどうしてるだろうか?


 と、次に頭に浮かんだのがテーラの白パ...。ダメだ。そんなことを考えてはダメだ。たしかに、あれも印象に残っている。しかし、思い出してはいけないことだった。ていうか、あのせいで僕は動揺して、透明化が解けてしまったんだよな。女子のパンツ、恐るべし!


 思い返せば、本当に色々あった。これまで、喜怒哀楽を仲間と分かち合ってきたんだなと実感した。そして、僕たちは思うのだった。今度は、みんなで自由に冒険をしたい、と。


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