↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/84

Episode71 帰ってきた日常

 あれから、青空は広がっていき、やがて、雲1つない、言うなれば台風の後のような空模様となった。

 僕は照りつける日差しで汗をかき、それを拭う。家のない僕たちはとりあえず、空き地にテントを立てて、過ごすことにした。町はまだ復興活動が始まったばかりだ。しかし、島全体を見れば、平和と日常は徐々に帰りつつある。シャドウナイトに捕まった人々は解放され、生き残った人々は協力して炊爨を行い、食料を分かち合っている。むしろ、今のほうが、以前より島民の絆は深い。これは、決してアークに肯定する言葉ではないが、ヤツが来たおかげで事後の人々の絆が深まった。それは、事実である。

 そして、リドナーたちも人々とそんな関係を築いている。彼らはタダで炊爨に携わり、食料を運び、割り箸を配った。そのボランティア精神に人々は感謝し、話しかけることも多くなった。

 それから、約半年が立ち、その生活は終わった。やっと、町が元の姿を取り戻したのだ。僕はとりあえず、自分の家に向かって歩き始めた。と、その途中で、ウォルト様がやって来て、

「君が資金をくれなければもっと遅かったじゃろう。本当にありがとう。」

とほめてくれた。僕は、照れながらも、誇らしく、

「当然のことをしたまでです!」

と言って、また、歩き出した。

 そして、家についた。前と全く同じ作りの家だ。内装も同じで、扉の数と位置も同じ、完璧に元に戻った自宅に大いに驚きながら、僕はベッドに飛び込んだ。ひさしぶりの、ベッドというのはとても気持ち良いものだった。気持ち良すぎて、それから寝てしまい、起きたときには月が南まで上っていた。

 こうして、島に日常が帰ってきた。再び、平和が訪れた。が、それだけで、リドナーたちを止めることは出来ない。彼らは、仲間を探しては従え、怪物を倒しては仲間を探す。いつまでも、そんな、冒険をすることを望んでいたのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。