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Episode69 封印

★今回初めて登場する怪物★

バジリスク

スサノオに飼われている大蛇。牙の先から毒を抽出し攻撃する。なお、獲物の仕留め方は通常の毒蛇と同じである。


 「お前は何者だ?私をお前のような一般人が呼び出せるはずがない。」

その犬がテレパシーで存在を聞いてくる。僕は、

「僕はリドナーです。仲間とともに1度、島を救いました。あなたは?」

と答える。

「私はラーセット。太陽の猟犬とも言われている。それより、お前のその魔力は何だ?とんでもない量だぞ?」

ラーセットは名乗ったあと、魔力量について聞いてくる。僕は、

「詳しくはわかりません。ですが、父の魔力量も高かったので遺伝したのだと思います。」

と答えた。それからも、猟犬と一問一答を繰り返し、やがて、本題に入った。

 「私を呼び出したということはアークが暴れているのだな?」

ラーセットが確かめてくる。僕は、

「はい。たくさんの被害が出ています。ちからを貸してくれますか?」

と返す。すると、

「当たり前だろう。私はそのために生まれたのだ。」

と言って、姿勢を低くした。続いて、

「さぁ、乗るのだ!」

という言葉。僕は言われた通り猟犬の上に乗る。

「つかまれ。飛ばすぞ!」

次に、そう言われたので、僕は久しぶりの感覚を覚えながら、

「はい!」

と返し、黒い皮膚をつかんだ。すれを確認すると、ラーセットは急加速し、森の木をなぎ倒しながら、町へ一直線に向かった。

 

 そして、町についた。その瞬間、ラーセットが咆哮した。すると、すると、遠くの方からウェールと大蛇が空を飛んで現れたのだ。さらに、ソイツたちはアークを攻撃し始めたのである。

 ウェールが突進した。すると、アークは吹っ飛ばされる。そのうちに、そこにいた仲間が僕の方へ寄ってきた。

 アークが戻ってくると、今度は大蛇の攻撃。大蛇はアークの腕に噛みつき、牙の先から緑色の液体を出した。おそらく、毒だろう。ヤツは苦しみ悶えながらも、斧を振り回したり、腕を揺らしたりして振りほどこうとするが、かなり食い込んでおり、そう簡単には取れない。

 アークがそれに気を取られているスキにラーセットは僕を乗せてヤツの後ろに周り、続いて、噛みつく。しかし、大蛇の噛みつきよりは弱いため、その痛みに気づかなかった。

 ドーン!

ウェールが尻尾で斧を吹っ飛ばした。その瞬間、ラーセットはアークを持ち上げさっきと同じように急加速した。僕は猟犬につかまり、前のめりにぬった。しかし、アークは本当にバカだ。何も気づかず大蛇を振りほどこうとしている。その間にも、封印の時は近づいているといのに本当に間抜けだ。僕は悪人みたいに嘲笑いながら、そう思った。

 と、アークが大蛇を振りほどき、地面へと落っことした。続いて、ヤツはラーセットに気づくだろうがその前に、投げたされてしまった。その次に僕は、すでに完全回復した魔力をふんだんに使って、ヤツを拘束し、動きを鈍らせた。それを見たラーセットは

「よくやった!」

と言ってから、もう1度噛みつき、神殿の方へとまた投げ飛ばした。そして、また投げ飛ばす。投げ飛ばしては投げ飛ばす。ラーセットはそれを繰り返しながら、アークを神殿へと誘い、ついにそこへたどり着いた。それがわかると、ラーセットは空へ飛び上がり、アークとともに召喚陣に突っ込んだ。すると、アークから放たれる邪気は全く感じなくなった。

 そのことを確認すると、僕は神殿に瞬間移動した。すると、そこにはラーセットとウェール、そして、あの大蛇がおり、3体とも声を揃えて、

「ヤツは封印した。島に再び、平和が戻るであろう。」

と言った。その時、雲の間から青空と太陽が顔を見せた。僕には、それらが、希望を表しているように見えた。

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