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Episode68 召喚

★今回初めて登場する怪物★

ラーセット

別名・太陽の猟犬。体中に炎をまとい、黒い皮膚に覆われている。ラーセット神殿を作り出した張本人。

 召喚陣が見えた。そこで、僕は「キーピング」の空間内から徹底解説を取り出し、神殿についてのページを見る。そこには、こう書かれていた。

_____________________________________

ラーセット神殿の祭壇に五芒星の召喚陣がある。その星の5つ角には石柱があり、そこに宝石をはめることが出来る。正しい順番に並べられたとき、召喚陣が起動する。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 正しい順番?それはわからないが、僕は取り合えず手に入れた順番で右回りにはめていった。しかし、何も起こらない。続いて、同じ順番で左回りに並べてみる。が、またもや、何も起こらなかった。

 それからも、順番を変えたり、右回りか左回りかを変えたりして、石柱に5つの宝石をはめていったが何も起こらない。僕は頭を抱えながら、また1つ、また1つと宝石をはめていく。そんな僕にも容赦なく、雨は降り注ぎ、力と温かさを奪っていく。そして、ついに僕は寒さで動けなくなった。

 「障壁よ、我を守れ!バリア!」

僕はこれ以上、体温を下げたら危ないと思いそう唱えて、障壁で雨を凌ぐ。続いて、近くの石に向かって

「電熱よ、纏え!エレクトリック・ウォーム!」

と唱え、剣でそれを擦り着火させる。僕はその火に手をかざしながら真剣に考え始めた。

 あてっずっぽうでは駄目だ。可能性は無数だ。それを1つずつ消していくのには時間がかかりすぎる。僕の計算が正しければ、120通りもあるのだ。僕は自分にそう言い聞かせて、真面目に考え始めた。そこで気づいた。ルビー、サファイア、エメラルド、トパーズ、アメジストの頭文字は、「R」、「S」、「E」、「T」、「A」。そして、それを並べかえると「RASET」。「ラーセット」になる。確か、そんな記述が徹底解説の中にもあった気がする。

 そこで、僕はルビー、アメジスト、サファイア、エメラルド、トパーズの順番で右回りに並べて見る。何も起こらない。今度は、左回り。また、何も起こらない。

 これじゃないのか?と、思っていると、また気づく。5つの宝石を並べたときに、召喚陣の中で上から五芒星の線を水色の線がなぞっていることを。だから、石柱をその線が通過する順番で並べればいいのではないか?僕はそう思って、その並べ方でさっきと同じ順番にした。すると、見事、召喚陣が起動したのだ。

 後は、一定量の魔力を流せば、召喚陣が発動するはずだ。しかし、いくら魔力を流しても発動しないのだ。それでも、僕は諦めずさらにさらに魔力を流していき、魔力切れギリギリで召喚陣が発動し、中から炎をまとった巨大な黒犬か現れた。

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