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Episode67 それぞれの役割

★今回初めて登場する怪物★

ハールグリフ

あらゆる武器を兼ね備えた、遊撃機械獣。口の中にある砲台は特に強力である。ステゴサウルスのような姿をしている。


 ちょうどリドナーが奴隷たちと戦っていたころ、テーラたちは町についていた。マリアの車を使っていたため早く着いたのである。

 町にはアークや影の騎士たちに跳ねられたであろう首や四肢が転がっている。中には、首輪に締め付けられて苦しそうに喘ぐ人もたくさんいる。テーラやリリーはその様子から目を背け、他の4人は怒りを覚える。彼らはそんな状態でアークへと近づいていった。

 ボッ!

と、突然、目の前に炎が立ちふさがったバーロンたちを阻む。そして、その奥からは数体のオブザーブが現れ、炎の向こうには大きな影が見える。テーラはその姿をよく見るため、召喚魔石(サモンズ・ジュエル)からシャークドラゴンを召喚し、水弾で炎を消させた。すると、その影の正体があらわになった。

 背中には基盤のような模様の板が連なり、口はくちばしのようになっている。さらに、体中にはたくさんの砲台。ソイツは明らかにステゴサウルスの姿をした機械だった。しかし、彼らにとってそんなのはどうでもよかった。目の前に現れた敵は倒す。そんな精神でここまで来たのだから。

 そんな、思いで彼らは戦うがステゴサウルス型の機械とオブザーブとの連係プレイの前に苦戦していた。機械同士はある程度、意思疏通を出来るらしいが、ここまで完璧な連係は出来ない。しかし、敵の牢獄にいた金色の機械で唯一、それが可能である。これが、彼らの知っている機械なのだろうが、ヤツらは金色の機械でもないのに上手く連係している。彼らはほとんど無知の相手にも腕を奮えるほど強くはない。攻撃を防ぐことで精一杯だ。

 「君たち、下がってて!」

と、突然、バーロンたちの目の前にシェリーさんとウォルト様が現れ、そんなことを言った。彼らは、言われた通り、後ろへ下がった。

 しばらくして、ウォルト様にオブザーブたちが一斉に襲った。だからら、ウォルト様は

「邪魔じゃ!」

と怒号した。すると、何ということだろう。その数体が同時に壊れたではないか。すごい!彼らはしばらく目を輝かせていたがそんな場合ではない。やがて、目的を思い出すと彼らはそこを離れようとした。

 しかし、そうはいかなかった。なんと、ステゴサウルス型が首の上の砲台でバーロンたちを狙ったのだ。彼らはとっさの判断でそれよけ、マリアに「プロテクト」をかけさせてからまた、走り出した。すると、ステゴサウルス型も6人を追おうとした。が、ウォルト様たちがそうはさせない。まず、シェリーさんが

「今よ!みんな!」

と言うと、茂みの中から残りの6人の賢者が現れ、一斉に攻撃をし始めた。そして、ウォルト様とシェリーは援護にまわった。

 それでも、簡単には勝てなかった。まず、砲台が邪魔だった。だから、賢者たちはその破壊を優先し、ついに破壊を成功させた(口の中の砲台もである)。背中の板から放射される不規則に動く無数の光線だ。このせいで、彼らは苦戦していた。そこで、シェリーは水の斬撃魔法「ウォーターカッター」で、ウォルト様は念じる力でその板を破壊し、賢者たちが一気に切り裂いた。すると、ヤツは倒れた。

 ザァァァ!

ちょうどそのころ、雨が降り始め、やがて、激しい雷雨となった。そんな中、バーロンたちは走り続け、アークを見つけ、応戦をし始めた。彼らは彼らの役割を果たし始めたのである。


* * * * *


 と、そのころ、すでに、階段を上りきっていた僕は苦戦していた。その相手とは瓦礫の山。なんと、その山にいくら爆破系やら破壊系やらの魔法をかけても壊れないのだ。

 「クラッシュ!クラッシュ!クラッシュ!クラッシュ!クラッシュ!クラッカー!クラッシュ!クラッシュ!クラッシュ!クラッシュ!クラッシュ!シャイニングインパクト!」

僕はバカみたいになりながら、でも、必死に真剣に魔法を唱え続けた。

 と、そんなことを続けていると、神様が哀れんでくれた(と信じたい)のだろう。急に頭に「モールディング」と言う呪文とその詠唱が飛び込んできた(感じがした)のだ。これが、呪文の連続詠唱に終止符をうった。

 僕は試しに頭に入ってきた「モールディング」の呪文を唱えた。

「造形よ、変化せよ!固有魔法『モールディング』!」

と唱えた。すると、何ということだろう。さっきまで、壊れなかった瓦礫の山に穴が空き、通れるようになったのだ。僕は何が何だか、わからなかったがとりあえず、穴を通って召喚陣に足を踏み入れた。

 すると、5つの宝石が光始めたのだ。召喚陣と反応しているのだろう。そんな予測をしながら、周りを見ると5つの石柱がたちそれらには石をはめるようなくぼみもある。ここに1つずつ宝石をはめるのだろう。再び、そう予測した。

 だから、僕はどう並べるかをよく考え始めた。これで、僕も自分の役割に取りかかることが出来ると喜びながら。


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