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Episode63 魔人と龍

 影の騎士たちの急襲を潜り抜けた僕たちは、ヤツらの支配に屈っしず町に残っていた数十人の人々に目撃情報を聞き出し、アークがいるであろうラッーセット神殿に向かった。

 そして、その途中の森(に、来たときにはもう真っ暗だった)で僕たちは5体の魔人(魔神に似た魔神とは違う存在)と2体の龍に出会った。そのうえ、ヤツらは明らかに僕たちを敵視している。そこで、僕は剣を抜く。それに続いて、他のみんなも自分の武器を構えた。

 「ここからは先は通さぬ。」

「アーク様には指1本触れさせないぞ!この、愚人どもめが!」

「滅してやる。」

などと、ヤツらはテレパシーで、進路妨害の意を示したり、罵倒したり、憎悪をあらわにしたり...。もう、わけわからん!そんな状況の中、僕たちの戦いは始まった。

 空には夜なのに月が見当たらず、闇の力は高まるであろう。しかし、こちらも同じだ。空に月がないということは今日は新月。つまり...。などと、考えていると早速、トパーズが働いた。

「作戦がある!茂みに隠れるぞ!」

黄色く光るトパーズを持ちながら、バーロンが言う。僕は

「了解!」

と言って、みんなに触れ、「モーメント」を唱える。そして、瞬間移動で茂みに隠れる。

 すると、バーロンはその作戦を教えてくれた。

「まず、リドナー以外の6人がヤツらを引き寄せる。次に、ソイツらをリドナーの元に集める。そしたら、リドナーが聖水散布(エスパース)で一掃。」

と。しかし、心配がある。そこで、僕は

「それは良いが、ヤツらは聖水散布(エスパース)を知ってるかもしれないぞ?そのときはどうするんだ?」

と聞いてみる(ヤツらは僕たちを探しているだろうが、そんなことは関係ない)。すると、彼は

「大丈夫だ。秘策がある。」

と言って、その策を教えてくれた。それを聞いたとき、これなら行けると僕たちは確信し、瞬間移動でみんなをヤツらの前に送った。

 そして、早速、彼らは作戦に取り掛かった。バーロン、エレナ、リリーは剣で攻撃を防ぎながらの後退、テーラは投げナイフで攻撃しながらの後退などマリアとエリーナさんは魔法で誘いながらの後退など方法はさまざまだったが、おかげで、すぐに魔人と龍が僕のもとに集まった。さぁ、今度は自分の番だ。僕はそんな思いで、事前に準備しておいた進化の泉の水を空中で静止させた。ヤツらはそれに気づき、1体の魔人が

「アレがくるぞ!気を付けろ!」

とテレパシーで言った。やはり、知っていたか!そう思った僕はあの秘策に入った。

 まず、僕は後ろに下がりながら、6つの石を「ドローイング」で手元に引き寄せ、ヤツらの口がわずかに開いた瞬間、それらを前に投げた。

「何だ?牽制か?」

「血迷っただけだろ?」

「そんなのが聞くと思ってるのか!?」

そんなテレパシーが聞こえるがそう言ってられるのも今のうちだ!僕は石に硬化魔法をかけ、高速で撃ち、それぞれの口にそれらを挟んだ。すると、その口にはわずかな隙間がしばらく出来た。その瞬間、「聖水散布(エスパース)」をお見舞いした。すると、その口の隙間から水が入ったのであろう。ヤツらは石のように固まったのだ。

「どうだ!これが、トパーズの加護を受けたバーロンの秘策だ!」

僕はそう言いながら、喜びざるを得なかった。

 それから、僕たちはその場で野宿をし、次の朝早くからラッーセット神殿に向かって再び歩き出した。

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