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Episode47 悪魔の騎士

●今回初めて登場するアイテム●

テレフォンボード

黄昏界の技術によって作られた、板状の通信機器。機能は作り手によって変わる。

 「何を言ってるんですか?黄昏界?何ですか?それ?」

マリアが初めに質問攻めを始めた。すると、アレックスさんは

「わかった。お話しよう。」

と言って、ここに来た経緯などを語り始めた。

 「こっちの世界の神話でこんな一説に『追い出されし邪神、宇宙の外にて別世界を作り出す』とあったはず。その別世界っていうのが、黄昏界さ。そんで、ここに来たのはこっちの世界の技術はどこまで進化しているのかと思ってね...。どうやら、結構、技術は高いようだ。空飛ぶ鉄の塊だとか神器(レリック)だとかは特に素晴らしい。私たちの世界にはそんなものないからね。で、ここに来た方法だが、このライオンはシュバルツと言ってね、ブラックホールを作り出すことが出来る。ブラックホールは異世界をつなぐ扉、だから私はこちらの世界に来れたのさ。」

アレックスさんはそう言った。なるほど、あれはブラックホールだったのか。だから、あんな吸引力がああったのか...。ん?待てよ!?僕はそう思って、

「ブラックホールに吸い込まれた木はどこへ行ったんですか?」

と聞く。すると、彼は

「さぁ?あっちの世界を漂っているんじゃないか?」

と言われる。

 「じゃぁ、何で元通りに...?」

「あぁ、それは黄昏界の技術で戻させてもらったよ。」

「へ?」

アレックスさんの答えに、僕は思わずそう言ってしまった。あの一瞬で?育つのに数十年もかかる木を?マジかよ。僕は驚きを隠せないまま、その場に立ち尽くした。

 ドーン!

その爆発音で僕は我に返る。

「今のは?」

そう言うと、テーラがどこかを指差しながら

「リドナー、あれ見て。」

と言った。彼女の手の先を見ると、そこにはシャドウナイトがいた。しかも、黒い羽をはやしている。その姿はまさに悪魔。僕たちは一瞬、恐怖で怯むがすぐに攻撃態勢に入った。

 「モーメント!」

僕は瞬間移動魔法で悪魔のところへ行く。先手必勝!僕はそんな気持ちで攻撃を試みた。しかし、ソイツは、高速で動く僕に、正確に攻撃を当てようとしてきたのだ。僕はそのままのスピードで交代し、少し離れたところに降り立った。

シュバッ!

と、突然、目の前にソイツが現れ、僕の剣を見えない力で吹き飛ばした。さらには、体内の邪気を武器に変えて、僕を刺そうとしてきた。僕は杖を抜こうと思ったが、恐怖で手が動かない。ソイツは剣を上げた。ついに死んでしまうのか...。

 「やぁぁぁぁぁ!」

と、と遠くの方から走ってきたテーラがその剣を弾き飛ばした。そのうちに僕は「ドローイング」で自分の剣を引き寄せる。

「いやぁぁぁぁぁ!」

その瞬間、彼女の叫び声がした。声がした方を見ると、そこには苦しむ彼女。

 「よくも、妹を!」

続いて、エリーナさんが怒り心頭で、悪魔に魔法攻撃を仕掛けた。しかし、それは跳ね返され、彼女までがテーラと同じ目に合わされた。さらに、バーロン、マリア、リリー、エレナと攻撃を仕掛けるが、全員がテーラのような目に合わされた。

 「きゃぁぁぁぁぁ!」

「いやぁぁぁぁぁ!」

「ウグググ...。」

「はぁ、はぁ、はぁ...。」

「ダメぇぇぇぇぇ!」

「くっ...。」

みんなが苦しむ中、僕はほとんどの魔力を手に移動させ、「魔力開放」を発動し、ヤツを吹っ飛ばした。すると、6人の叫び声は止み、今度はせきの音や息のきれる音が聞こえてきた。そこを見ると、ちゃんとそこには生きた6人の姿があった。早くアイツを倒さなければ...。そう思っていると、後ろからアレックスさんの声が聞こえてきた。

 「伏せて!」

僕は、アレックスさんの言う通り、その場に伏せる。すると、僕の真上を黒い光線が通り抜け、悪魔を貫いた。すると、ソイツは消え去った。その様子に、僕はしばらく硬直していたがすぐに彼のところへ行った。

 「あんなことが出来るなら、何でしなかったんですか!」

僕が聞くと、アレックスさんは

「すまない。君たちの強さを拝見したくてな...。どうやら、君たちはかなり強いようだ。」

と答える。僕は褒められて嬉しかった。かなり上からだが、そのことは許そう。続いて、僕は彼を旅の仲間に誘おうとした。が、

「すまない。私は自由に旅した。君たちは目的があるのだろ。では、一緒に行けない。」

と断られてしまう。次の瞬間、彼はどこかえ行ってしまった。しかし、彼は消える前に僕へ石板型の通信機械と『いつでも君たちの味方だ』という言葉を与えてくれた。僕はそれだけで満足した。

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