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Episode46 異世界からの来訪者

◆今回初めて登場する人物◆

アレックス(31)

黄昏界に住む中年の男性。怪物・シュバルツを手名付けている。

★今回初めて登場する怪物★

シュバルツ

黄昏界に生息する黒いライオンのような怪物。ブラックホールを作り出す力を持つ。こちらの世界には存在すら知られていない。

●今回初めて登場するアイテム●

ランゲージダイアリー

黄昏界の技術によって作られたダイヤル式の道具。使用者が発した言葉を、違う言語に変えることが出来る。世界間の隔たりなく、全ての言語に対応しているが、どの言語になるかは回してみないとわからない。



 僕たちはスターロック島に降り立つと、まず聞き込みが出来る人を探し始めた。そして、その途中で、異様な物を目にしたのだ。

 それは突如、目の前に現れた。とんでもない吸引力のある、黒く巨大な穴。僕はとっさに、

「『プロテクト』『ロングリーチ』!」

と唱え、巨大な障壁を作った。が、それはすぐに黒い穴へと吸い込まれてしまう。その後、何度も何度も障壁を作るがすべて吸い込まれてしまった。僕は仕方なく6人の肌に触れ、瞬間移動魔法でその場から離れた。少し行ったところでその吸引力はなくなったので、そこで降り立った。それから、僕は拡張魔法であの場所まで視覚を伸ばした。

 それから、しばらくしてさらに異様な光景を僕は見た。なんと、あの黒い穴の中から見覚えのない怪物に乗る男が出てきたのだ。そして、彼がその怪物から降りた瞬間あの穴が消えたのだ。さらに、周りを見るとさっき穴に吸い込まれた木々が戻っていた。

 とても気になったので、僕たちは瞬間移動魔法であの場所に戻った。突然、現れた僕たちにあの人は少し驚いた様子だったが、1番驚いているのはこっちだ。あの黒い穴は何だ?あなたは何者だ?その見たこともない怪物は何だ?なぜ、あの穴は消えた?どうやって、木々を戻した?次々と、疑問点が生まれていく。が、何者かが1番気になったので、僕は

「あなたは何者ですか?」

と聞いた。しかし、彼は首をかしげている。さらに、

「I don't know what you're talking about.」

と英語で言った。「何を言っているのかわからない」。意味は何となくわかるが、通じづらい。英語しか喋れないのだろうか?そう思って、僕は

「Can you speak otherwise?」

と、英語で聞く(ちなみに、「それ以外で話せますか」という意味だ)。すると、彼は

「Yes. I can speak any language. Which one would you like?」

と言って、ポケットからダイヤルの様なものを取り出し、回し始めたのだ(意味は「はい。全ての言語で話せます。どれがいいですか。」だと思う)。

 それから、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、中国語、韓国語...とダイヤルを回すごとに言語が変化していき(直感で何語か判断したので、間違っているかもしれないが)、ダイヤル101回点目、やっと僕たちの使う言語にたどり着いた。かかった時間はおよそ10分。やっとのことでたどり着いたこの言語で彼は何というのだろう。そう期待しただけ無駄だった。彼は何とこう言ったのだ。

 「私はアレックス。”黄昏界”という異世界からやって来た。」

と。は?僕たちは同時にそう思った。とても失礼なのはわかっている。が、これが率直な感想だ。この人は何を言ってるのだろうか。こっちが『I don't know what you're talking about.』だよ、全く。


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