Episode37 罠
◆今回初めて登場する人物◆
エド(32)
シーサーペント島に住む男性。子供の頃は、悪人だったが足を洗って、善人になった。
●今回初めて登場するアイテム●
感知石
踏むと弱い魔力波を発する宝石。罠によく使われる、ジュエラー専用の武器。
光線礫
魔力波を受け取ると、光線が放たれる宝石。感知石と組み合わせて、罠によく使われる、ジュエラー専用の武器。
僕たちは今、森の中を歩いている。そして、第1島民を発見する。
「この近くに街ってありますか?」
僕が、その島民に聞く。すると、
「ありませんが...。」
と残念そうに答える。
「そうですか...。」
僕はそんな相づちをすると、その人は
「でも、島の中央には街がありますよ?」
と言葉を補う。僕たちはその人にお礼を言い、再び森を歩き出した。
それから、かなり歩いた。それなのにまだ街らしきものは見えない(パートナーたちは魔石の中で、羽休めさせてある)。だから、僕たちは歩いて、歩いて、歩き続ける。そんなことをしていると、あっという間に1日は過ぎ、野宿をすることになった。
僕はまず、薪を拾ってくる。続いて、そこに電熱魔法をかけてから、木でこする。すると、すぐに薪に火が走った。
「魚、採ってきたわよ!」
マリアが、光球を浮かばせながら帰ってくる。その手には、近くの川から採ってきたと思われる魚5匹が握られている。僕たちは、それらを木に刺し、焚き火で焼いた。
「雷よ、汝を打ち倒せ!スタンボルト!」
魚を食べていると、誰かの気配を感じ、そこへ放電魔法を放った。すると、その先から
「ぐふっ!?」
と言う声が聞こえた。ん?まだ気配を感じる。なので、今度は
「百雷よ、汝を打ち倒せ!ボルト!」
と唱える。すると、周りから
「ぐぎゃっ!?」
「ぐおっ!?」
「ぎぃや!?」
などとたくさんの小さな悲鳴が聞こえた(ちなみに、魔力をコントロールして威力をかなり弱めておいたので、死ぬことはないはずだ)。そして、その日は交代で見張りをしながら眠りにつくことにした。
次の日、僕たちは無事に目を覚まし、森の中を歩き出した。
「百雷魔法なんて久しぶりに見たわ。あれって使い勝手が悪いのよ。どこに落ちるわからないし。それをあんたは狙った通り落とせるなんて...ついこの間までは、全然ダメだったのに...やっぱあんた変よ!」
マリアに昨日のことで、呆れられる。
「そんなこと言われても...コツが本に書いてたから試しただけなんだけど...。」
僕がそう言うと、
「あっそ。」
と、冷たく返される。
ギュゥゥゥン!
と、僕たちの目の前を光線が横切った。罠か?だとしたら、しばらくこれは繰り返されるのではないか?そう思った僕は
「危なっかしいな。早く抜けるぞ!」
と、みんなに言う。5人揃ってうなずいたのを確認すると、僕は走り出す。それに合わせて、彼らも僕を追うように走り始めた。
ギュゥゥゥン!ギュゥゥゥン!ギュゥゥゥン!
次々と放たれる光線を、ジャンプやスライディングなどでかわしながら走り抜ける。そして、無傷でその罠地帯を通過した。




